個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Doghouse
(2009)イギリス
出演…ダニー・ダイア
スティーヴン・グラハム
ノエル・クラーク
監督…ジェイク・ウェスト
★★★
〔ストーリー〕
離婚ホヤホヤで傷ついているヴィンスを慰めようと、男友だち7人で旅行を計画。バスを借りて、ガイドのキャンディとともにむかったさきは、なぜか人気のない村… なんとそこは、女だらけのゾンビ村だった!!
3行でストーリー説明ができてしまいました~、
「Evil Aliens」(「エイリアンズ」2005)でお馴染み、ジェイク・ウェスト監督のおバカ・ホラー第二弾!!
わりとまじめに作ってあったので、意表つかれちゃいました。
「エイリアンズ」をおぼえている方も多いのではないかと思います。
そーです、あの愛すべきバカ映画!! ハチャメチャな展開で、お下品なジョーク満載でしたよねー。で、新作のこちらは、「エイリアンズ」ほどハチャメチャでも、お下品でもなく、ウェスト監督、すこし大人になった? というような内容になっています。
…といっても、あいかわらずバカやってることに変わりはないんですが。
ストーリーを簡単に説明しますと、中年男7人組で離婚傷心旅行に出かけると!
んで、ガイド役のキャンディがまた美人だし、なんかいいことあるといいなー♪ と、期待いてついたさきには…期待以上の女だらけのゾンビ天国でした♪ という、ステキなお話です。
もう、口が酸っぱくなるほどいっちゃってますが、イギリス産のコメディ・ホラーは質が異常に高い。なんなんでしょう? お国柄? とにかく、笑いのセンスのタイミングが絶妙なんですよ。で、内容のほうは「エイリアンズ」にくらべるとおとなしくなってますけど、笑いのセンスはさらに磨きがかかった感じ。
主人公のヴィンス(スティーヴン・グラハム)は離婚したばかり。傷ついている彼を慰めようと、友人のニール(ダニー・ダイア)をはじめ6人は、男だらけの旅行を計画します。出発の日、ヴィンスさんはやっぱり浮かない様子。ニールはGFからボコられるし、パトリック(ケイス・リー・キャッスル)は嫁からガミガミいわれるし、(…んで、ガミガミを聞きたくないばっかりに、自己啓発な音声ガイドをイヤフォンで聞いて現実逃避)、マイキー(ノエル・クラーク)もやっぱり同棲相手に捨てゼリフを吐かれるし、グラハム(エミール・マルワ)はゲイの恋人に愛想つかされるし、マット(リー・イングルビー)はぜんぜん成長してないし…
…ふう、疲れた。あ、ひとり忘れてました。バンスキー(ニール・マスケル)というトロい方がいるんですが、あまりにトロすぎて置いてかれます。
そんな哀愁たっぷりの彼らが、女だらけのゾンビ村にまぎれこんじゃうと。じつにわかりやすい、それでブラック・ユーモアたっぷりの楽しいホラーとなっています。
「エイリアンズ」でもそうでしたけど、小道具の使い方がこだわってます。女ゾンビ(なぜ女だけなのかは、あとで謎が解けます)のほうも、個性豊か。ウェディングドレス姿とか(← これはマットのおもちゃ屋さんに関係してます)、美容師さんとか(ハサミの音がイイ!)、女剣士に扮装してる方とか、あと、歩行器のバーチャンとか、ブッチャーとか、ほんとさまざま。
ゾンビに遭遇した彼ら、ヒイ~ と逃げこんださきには、軍人のライト(テリー・ストーン)がおりました。そこで彼らは協力しあって、どうにか脱出をこころみるのですが…
鑑賞中クスクス笑いが止まらず、役者さんたちも楽しんでやってるんだろうなーと、ほのぼのした気持ちになります。中年男6人(+1人)がまた、いい表情してくれるんですよ。逃げこんだ店でレアもののおもちゃを発見、「やったー!!」と、はしゃぐマット。ブルーなヴィンスは終始憂鬱。ニール、巨乳おばはんゾンビに拉致られてピンチ!! 看板の上に逃げたパトリック、真下ではウェディング・ゾンビが斧でカコーン、カコーンとやってて、面倒くさいからいつもの現実逃避…(って、んなことしてる場合かっ!!)
もちろん、おバカのみではなくて、ラストにはちゃんとじんわりできる展開も待っています。この映画は、ヴィンスが離婚の痛手から復活することにもあるのですね。中年男の友情ほど、すがすがしいものはなし!
この作品を観て思ったんですけど、ウェスト監督って、エドガー・ライト監督みたいになりたいんじゃないかなーと、感じてしまいました。
なんか、このままいったら、ほんとに「Shaun of the Dead」(「ショーン・オブ・ザ・デッド」2004)とか「Hot Fuzz」(「ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!」2007)みたいな作品ができちゃいそうな気がするんですけど。あと、書き忘れるところでしたが、ゴア描写もなかなかがんばってますよー♪ オススメ!!
ウェディング・
ゾンビ!!
シザー・ゾンビ!!
(注:進化後)
ウォラ!!!
迫力満点、
ブッチャー・ゾンビ!!
おもちゃの銃を片手に、
はしゃぐマイク(左)と
ヴィンス。
地下通路で彼らが目にしたものは…??
(左からマイキー、パトリック、ニール、グラハム、ヴィンス)
(2009)イギリス
出演…ダニー・ダイア
スティーヴン・グラハム
ノエル・クラーク
監督…ジェイク・ウェスト
★★★
〔ストーリー〕
離婚ホヤホヤで傷ついているヴィンスを慰めようと、男友だち7人で旅行を計画。バスを借りて、ガイドのキャンディとともにむかったさきは、なぜか人気のない村… なんとそこは、女だらけのゾンビ村だった!!
3行でストーリー説明ができてしまいました~、
「Evil Aliens」(「エイリアンズ」2005)でお馴染み、ジェイク・ウェスト監督のおバカ・ホラー第二弾!!
わりとまじめに作ってあったので、意表つかれちゃいました。
「エイリアンズ」をおぼえている方も多いのではないかと思います。
そーです、あの愛すべきバカ映画!! ハチャメチャな展開で、お下品なジョーク満載でしたよねー。で、新作のこちらは、「エイリアンズ」ほどハチャメチャでも、お下品でもなく、ウェスト監督、すこし大人になった? というような内容になっています。
…といっても、あいかわらずバカやってることに変わりはないんですが。
ストーリーを簡単に説明しますと、中年男7人組で離婚傷心旅行に出かけると!
んで、ガイド役のキャンディがまた美人だし、なんかいいことあるといいなー♪ と、期待いてついたさきには…期待以上の女だらけのゾンビ天国でした♪ という、ステキなお話です。
もう、口が酸っぱくなるほどいっちゃってますが、イギリス産のコメディ・ホラーは質が異常に高い。なんなんでしょう? お国柄? とにかく、笑いのセンスのタイミングが絶妙なんですよ。で、内容のほうは「エイリアンズ」にくらべるとおとなしくなってますけど、笑いのセンスはさらに磨きがかかった感じ。
主人公のヴィンス(スティーヴン・グラハム)は離婚したばかり。傷ついている彼を慰めようと、友人のニール(ダニー・ダイア)をはじめ6人は、男だらけの旅行を計画します。出発の日、ヴィンスさんはやっぱり浮かない様子。ニールはGFからボコられるし、パトリック(ケイス・リー・キャッスル)は嫁からガミガミいわれるし、(…んで、ガミガミを聞きたくないばっかりに、自己啓発な音声ガイドをイヤフォンで聞いて現実逃避)、マイキー(ノエル・クラーク)もやっぱり同棲相手に捨てゼリフを吐かれるし、グラハム(エミール・マルワ)はゲイの恋人に愛想つかされるし、マット(リー・イングルビー)はぜんぜん成長してないし…
…ふう、疲れた。あ、ひとり忘れてました。バンスキー(ニール・マスケル)というトロい方がいるんですが、あまりにトロすぎて置いてかれます。
そんな哀愁たっぷりの彼らが、女だらけのゾンビ村にまぎれこんじゃうと。じつにわかりやすい、それでブラック・ユーモアたっぷりの楽しいホラーとなっています。
「エイリアンズ」でもそうでしたけど、小道具の使い方がこだわってます。女ゾンビ(なぜ女だけなのかは、あとで謎が解けます)のほうも、個性豊か。ウェディングドレス姿とか(← これはマットのおもちゃ屋さんに関係してます)、美容師さんとか(ハサミの音がイイ!)、女剣士に扮装してる方とか、あと、歩行器のバーチャンとか、ブッチャーとか、ほんとさまざま。
ゾンビに遭遇した彼ら、ヒイ~ と逃げこんださきには、軍人のライト(テリー・ストーン)がおりました。そこで彼らは協力しあって、どうにか脱出をこころみるのですが…
鑑賞中クスクス笑いが止まらず、役者さんたちも楽しんでやってるんだろうなーと、ほのぼのした気持ちになります。中年男6人(+1人)がまた、いい表情してくれるんですよ。逃げこんだ店でレアもののおもちゃを発見、「やったー!!」と、はしゃぐマット。ブルーなヴィンスは終始憂鬱。ニール、巨乳おばはんゾンビに拉致られてピンチ!! 看板の上に逃げたパトリック、真下ではウェディング・ゾンビが斧でカコーン、カコーンとやってて、面倒くさいからいつもの現実逃避…(って、んなことしてる場合かっ!!)
もちろん、おバカのみではなくて、ラストにはちゃんとじんわりできる展開も待っています。この映画は、ヴィンスが離婚の痛手から復活することにもあるのですね。中年男の友情ほど、すがすがしいものはなし!
この作品を観て思ったんですけど、ウェスト監督って、エドガー・ライト監督みたいになりたいんじゃないかなーと、感じてしまいました。
なんか、このままいったら、ほんとに「Shaun of the Dead」(「ショーン・オブ・ザ・デッド」2004)とか「Hot Fuzz」(「ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!」2007)みたいな作品ができちゃいそうな気がするんですけど。あと、書き忘れるところでしたが、ゴア描写もなかなかがんばってますよー♪ オススメ!!
ウェディング・
ゾンビ!!
シザー・ゾンビ!!
(注:進化後)
ウォラ!!!
迫力満点、
ブッチャー・ゾンビ!!
おもちゃの銃を片手に、
はしゃぐマイク(左)と
ヴィンス。
地下通路で彼らが目にしたものは…??
(左からマイキー、パトリック、ニール、グラハム、ヴィンス)
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Pandorum
(2009)アメリカ・ドイツ
出演…ベン・フォスター
デニス・クエイド
アンチュ・トラウェ
脚本…トラヴィス・ミロイ
監督…クリスチャン・アルバート
★★★☆
〔ストーリー〕
西暦2174年、地球は過度の人工密度と資源不足のため、戦争が勃発していた。この危機をのがれるため、人類は巨大宇宙船〈イリジウム〉に希望を託すことにするが…
そして、船内の冷凍睡眠カプセルで突然目覚めたバウアー。彼は自分がだれなのか、どうしてここにいるのかも思い出せない。なにか重大な使命を帯びていたはずなのだが…?と、そこへおなじくカプセルから目覚めた、ペイトンと出会うのだが…
ポスターから、地味なSFホラーになっちゃうんじゃないかと、心配してたんですが…いやー、ちゃんとSFホラーになってました、よかったよかった!! ついでに、なかなかの優秀作でもあります。
クリスチャン・アルバート監督は、「Antikorper」(2005)を撮ったドイツ人の監督です。ほかにも、「Case 39」(2009)がありますね。これも、近いうちに鑑賞予定。「Antikorper」が気に入っていたので、こちらも期待しながら観たのですが、予想外におもしろくて非常によかったです!
オープニングからハードなSFしてまして、巨大宇宙船がゴゴゴゴッとスクリーンを横ぎるシーンなんか、「おっ、ここでエイリアンみたいなサバイバルがはじまっちゃうの
か~」と、わくわくしてしまいます。
主人公の青年バウアーを演じるのは、ベン・フォスター。彼は計器ミスか、カプセルの予定が狂ってしまって、ほかのひとより早く目覚めてしまいます。そして、記憶もあやふや。ついでに船内もなんだか危機的状況で、まずこの船をどうにかしなきゃ!と、焦ってあちこち探りまわります。
そこで、やはりおなじく早めに目覚めちゃった、ペイトン(デニス・クエイド)と遭遇。年齢からいって、ペイトンのほうが上官そうなので、ひとまずペイトンは管制室に、ボウアーは船内探検することにするのですが…
…とまあ、SFホラーではお馴染みの展開で幕開けです。この巨大戦艦でおっかないバケモノが登場してくるんですが、SFホラーのバケモノっていうと、いつもおなじ顔…? まあ、気持ち悪いからいいか。
バウアーくん、すったもんだでして、途中で筋肉質な女性(アンチュ・トラウェ)にボコられたり、やはり筋肉質な男性(カン・リー)にボコられたりと、かなりかわいそう。おまけにバケモノには囲まれちゃうわ、んで、そのときにペイトンから呑気な通信が入るわで、「…ちょっ、おま、さっきからなんなん!! てか、エラソーに指図ばっかすんなよ!!」と、キレかけるシーンがおかしい。ついでに、バケモノに見つかっちゃうといけないので、終始小声で話している姿もかわいかったです。
肝心のバケモノですが、とーーっても強い。一匹倒すのにもひと苦労でして、3人がかりでフルボッコにするシーンがよかったです。で、フルボッコから物語が急展開、スピードアップしておもしろさも増していきます。
OPの巨大戦艦の映像が迫力あって、でも、じっさいバウアーくんが動きまわってみると、それほど広さを感じなかったり(…あり?)。 サバイバー(筋肉女とか筋肉男のことね)の数も極端にすくなく、このへん、予算の都合なんでしょうか? でも、雰囲気はバツグンなのでよしとしましょう。
前半がやたら暗いシーンばかりで、もたつくんですけど、後半からおもしろさがアップ。バケモノとの戦いもおもしろいですよー、一騎打ちシーンでこっちが武器なしだと、わざわざ自分の武器を投げてきて、対等に戦おうとする姿勢もナイス。
血まみれになって戦う筋肉女性・ナディアと、筋肉男・マウがかっこよかったです。それから、マウ役のカン・リーはプロのキックボクサーだったりします。どうりで身体がうつくしいわけで~
バケモノ集団から逃げるすべはあるのか? 船の立て直しは? そして、第三の目覚めた男、ギャロ(キャム・ギガンデット)の正体は…??
起承転結がはっきりしてまして、こういう映画作りが世間に高く評価されている理由なんだと思います。この調子だと、「Case 39」の出来も楽しみ!!
閉所恐怖症には、この
気持ちは痛いほどよく
わかります。
もう、パニックってる
レベルじゃないんです。
ボコられ上手の
バウアーくん
(ベン・フォスター)!!
女戦士のナディア
(アンチュ・トラウェ)。
ペイトン(左デニス・
クエイド)と、謎の男
ギャロ(キャム・
ギガンデット)。
真下はバケモノの巣窟!
命がけの綱渡り開始!!
(2009)アメリカ・ドイツ
出演…ベン・フォスター
デニス・クエイド
アンチュ・トラウェ
脚本…トラヴィス・ミロイ
監督…クリスチャン・アルバート
★★★☆
〔ストーリー〕
西暦2174年、地球は過度の人工密度と資源不足のため、戦争が勃発していた。この危機をのがれるため、人類は巨大宇宙船〈イリジウム〉に希望を託すことにするが…
そして、船内の冷凍睡眠カプセルで突然目覚めたバウアー。彼は自分がだれなのか、どうしてここにいるのかも思い出せない。なにか重大な使命を帯びていたはずなのだが…?と、そこへおなじくカプセルから目覚めた、ペイトンと出会うのだが…
ポスターから、地味なSFホラーになっちゃうんじゃないかと、心配してたんですが…いやー、ちゃんとSFホラーになってました、よかったよかった!! ついでに、なかなかの優秀作でもあります。
クリスチャン・アルバート監督は、「Antikorper」(2005)を撮ったドイツ人の監督です。ほかにも、「Case 39」(2009)がありますね。これも、近いうちに鑑賞予定。「Antikorper」が気に入っていたので、こちらも期待しながら観たのですが、予想外におもしろくて非常によかったです!
オープニングからハードなSFしてまして、巨大宇宙船がゴゴゴゴッとスクリーンを横ぎるシーンなんか、「おっ、ここでエイリアンみたいなサバイバルがはじまっちゃうの
か~」と、わくわくしてしまいます。
主人公の青年バウアーを演じるのは、ベン・フォスター。彼は計器ミスか、カプセルの予定が狂ってしまって、ほかのひとより早く目覚めてしまいます。そして、記憶もあやふや。ついでに船内もなんだか危機的状況で、まずこの船をどうにかしなきゃ!と、焦ってあちこち探りまわります。
そこで、やはりおなじく早めに目覚めちゃった、ペイトン(デニス・クエイド)と遭遇。年齢からいって、ペイトンのほうが上官そうなので、ひとまずペイトンは管制室に、ボウアーは船内探検することにするのですが…
…とまあ、SFホラーではお馴染みの展開で幕開けです。この巨大戦艦でおっかないバケモノが登場してくるんですが、SFホラーのバケモノっていうと、いつもおなじ顔…? まあ、気持ち悪いからいいか。
バウアーくん、すったもんだでして、途中で筋肉質な女性(アンチュ・トラウェ)にボコられたり、やはり筋肉質な男性(カン・リー)にボコられたりと、かなりかわいそう。おまけにバケモノには囲まれちゃうわ、んで、そのときにペイトンから呑気な通信が入るわで、「…ちょっ、おま、さっきからなんなん!! てか、エラソーに指図ばっかすんなよ!!」と、キレかけるシーンがおかしい。ついでに、バケモノに見つかっちゃうといけないので、終始小声で話している姿もかわいかったです。
肝心のバケモノですが、とーーっても強い。一匹倒すのにもひと苦労でして、3人がかりでフルボッコにするシーンがよかったです。で、フルボッコから物語が急展開、スピードアップしておもしろさも増していきます。
OPの巨大戦艦の映像が迫力あって、でも、じっさいバウアーくんが動きまわってみると、それほど広さを感じなかったり(…あり?)。 サバイバー(筋肉女とか筋肉男のことね)の数も極端にすくなく、このへん、予算の都合なんでしょうか? でも、雰囲気はバツグンなのでよしとしましょう。
前半がやたら暗いシーンばかりで、もたつくんですけど、後半からおもしろさがアップ。バケモノとの戦いもおもしろいですよー、一騎打ちシーンでこっちが武器なしだと、わざわざ自分の武器を投げてきて、対等に戦おうとする姿勢もナイス。
血まみれになって戦う筋肉女性・ナディアと、筋肉男・マウがかっこよかったです。それから、マウ役のカン・リーはプロのキックボクサーだったりします。どうりで身体がうつくしいわけで~
バケモノ集団から逃げるすべはあるのか? 船の立て直しは? そして、第三の目覚めた男、ギャロ(キャム・ギガンデット)の正体は…??
起承転結がはっきりしてまして、こういう映画作りが世間に高く評価されている理由なんだと思います。この調子だと、「Case 39」の出来も楽しみ!!
閉所恐怖症には、この
気持ちは痛いほどよく
わかります。
もう、パニックってる
レベルじゃないんです。
ボコられ上手の
バウアーくん
(ベン・フォスター)!!
女戦士のナディア
(アンチュ・トラウェ)。
ペイトン(左デニス・
クエイド)と、謎の男
ギャロ(キャム・
ギガンデット)。
真下はバケモノの巣窟!
命がけの綱渡り開始!!
Giallo
(2009)アメリカ・イタリア
出演…エイドリアン・ブロディ
エマニュエル・セリエ
エルサ・パタキー
監督…ダリオ・アルジェント
★★★
〔ストーリー〕
タクシー運転手を装った殺人鬼が暗躍、イタリアの街を恐怖に陥れる。殺人鬼は “イエロー” と呼ばれ、若く、うつくしい女性ばかりが標的にされた。ある晩、ファッションモデルのセリーヌが運悪くそのタクシーに乗ってしまう。セリーヌのアパートには姉のリンダが遊びにきていて、電話が突然途切れたことを不審に思ったリンダは警察に相談、刑事のエンゾからイエローの話を聞くが…
アルジェントの最新作でございます~
今回のタイトルは直球ですよね。その名もジャーロ!!
ジャーロに該当する英語は 「イエロー」 なんだそうですが(クズとか、駄作みたいな意味ですね)、それが殺人鬼の通り名だったりします。ふーん、アルジェント、原点回帰したんだーと、思ってしまうでしょ。
たしかに原点回帰なんですけど、えっと、うーんと、わたしアルジェントの大ファンなんですけど、これはずいぶんとアルジェント色が薄いです。ほんとにアルジェント? どうしちゃったの、アルジェント?? というくらい、サラッとした内容になっています。まずは内容紹介から。
オープニング、オペラ会場からにぎやかなクラブに移動する、日本人女性のふたり組。アルジェントって、ほんとに日本人が好きですよね~。 で、今回はその日本人が犠牲になっちゃうと!!
殺人鬼のイエローは女性をつぎつぎ誘拐、しばらく生かしておいて、それから残酷な拷問をくわえるんですが…新たな標的にされてしまったのが、美人モデルのセリーヌ(エルサ・パタキー)。彼女は姉のリンダ(エマニュエル・セリエ)と電話中に誘拐されてしまいます。
突然電話がとぎれ、以降行方不明になってしまったセリーヌ。リンダは心配して警察署をたずね、そこで刑事のエンゾ(エイドリアン・ブロディ)と出会うことになるのですが…
ストーリーはまさしくジャーロですよね。コレ、そうとう気合入ってるんだろうなーとか、期待しちゃいますよね。たしかに一応気合入ってるんだと思いますけど(← 失礼ないい方だったらごめんなさい)、さっきも書きましたとおり、かなり薄味です。アル
ジェントっていったら、原色画面、美女いじめ、どぎつい殺人描写が特色なんですけど、今回そういったものはいっさい出てこず。
これをいい意味でとれば “リアリティ重視” なんですけど、それにしても、肝心の犯人像が弱すぎる。犯人のキャラ描写っていちばん大事ですよねー。なんか、薄っぺらといいますか、トラウマのへったくれもないんですよ…(泣)。
でも、犯人とは対照的に、エンゾ(エイドリアン・ブロディ)のトラウマはよかったです。エマニュエル・セリエもいい女優さんなんですけど、せっかく個性的な彼女が登場しているのに、あまり活躍しないのも残念だったかな?
「La Terza Madre」(「サスペリア・テルザ/最後の魔女」2007)のときもそうですけど、巨匠のビッグネームを前に、どうしても低い評価ができなくなってしまうんですよ。だいたい、映画に点数をつけることじたいが失礼なんですけど。。。
えーん、そのへんのところ、なんとか汲みとってください。
でも、ホラー初心者の方には最適なんじゃないかと思います。アルジェントがほかのひとの感性に近づいてきたのかな? でも、アルジェントはプッツンしようが、グダグダといわれようが、やっぱりアルジェントでいいと思うんですが。
個人的には、妙な気合入りまくりの 「テルザ」 のほうが好きだったり。
是非はみなさんの判断におまかせします。
ぎゃー!!!
顔はやめてー!!
美女に迫る恐怖の
ナイフ!!
つぎつぎと犠牲者が…
エンゾ(エイドリアン・ブロディ)とリンダ(エマニュエル・セリエ)は、協力して殺人鬼イエローを追うのですが…!!
(2009)アメリカ・イタリア
出演…エイドリアン・ブロディ
エマニュエル・セリエ
エルサ・パタキー
監督…ダリオ・アルジェント
★★★
〔ストーリー〕
タクシー運転手を装った殺人鬼が暗躍、イタリアの街を恐怖に陥れる。殺人鬼は “イエロー” と呼ばれ、若く、うつくしい女性ばかりが標的にされた。ある晩、ファッションモデルのセリーヌが運悪くそのタクシーに乗ってしまう。セリーヌのアパートには姉のリンダが遊びにきていて、電話が突然途切れたことを不審に思ったリンダは警察に相談、刑事のエンゾからイエローの話を聞くが…
アルジェントの最新作でございます~
今回のタイトルは直球ですよね。その名もジャーロ!!
ジャーロに該当する英語は 「イエロー」 なんだそうですが(クズとか、駄作みたいな意味ですね)、それが殺人鬼の通り名だったりします。ふーん、アルジェント、原点回帰したんだーと、思ってしまうでしょ。
たしかに原点回帰なんですけど、えっと、うーんと、わたしアルジェントの大ファンなんですけど、これはずいぶんとアルジェント色が薄いです。ほんとにアルジェント? どうしちゃったの、アルジェント?? というくらい、サラッとした内容になっています。まずは内容紹介から。
オープニング、オペラ会場からにぎやかなクラブに移動する、日本人女性のふたり組。アルジェントって、ほんとに日本人が好きですよね~。 で、今回はその日本人が犠牲になっちゃうと!!
殺人鬼のイエローは女性をつぎつぎ誘拐、しばらく生かしておいて、それから残酷な拷問をくわえるんですが…新たな標的にされてしまったのが、美人モデルのセリーヌ(エルサ・パタキー)。彼女は姉のリンダ(エマニュエル・セリエ)と電話中に誘拐されてしまいます。
突然電話がとぎれ、以降行方不明になってしまったセリーヌ。リンダは心配して警察署をたずね、そこで刑事のエンゾ(エイドリアン・ブロディ)と出会うことになるのですが…
ストーリーはまさしくジャーロですよね。コレ、そうとう気合入ってるんだろうなーとか、期待しちゃいますよね。たしかに一応気合入ってるんだと思いますけど(← 失礼ないい方だったらごめんなさい)、さっきも書きましたとおり、かなり薄味です。アル
ジェントっていったら、原色画面、美女いじめ、どぎつい殺人描写が特色なんですけど、今回そういったものはいっさい出てこず。
これをいい意味でとれば “リアリティ重視” なんですけど、それにしても、肝心の犯人像が弱すぎる。犯人のキャラ描写っていちばん大事ですよねー。なんか、薄っぺらといいますか、トラウマのへったくれもないんですよ…(泣)。
でも、犯人とは対照的に、エンゾ(エイドリアン・ブロディ)のトラウマはよかったです。エマニュエル・セリエもいい女優さんなんですけど、せっかく個性的な彼女が登場しているのに、あまり活躍しないのも残念だったかな?
「La Terza Madre」(「サスペリア・テルザ/最後の魔女」2007)のときもそうですけど、巨匠のビッグネームを前に、どうしても低い評価ができなくなってしまうんですよ。だいたい、映画に点数をつけることじたいが失礼なんですけど。。。
えーん、そのへんのところ、なんとか汲みとってください。
でも、ホラー初心者の方には最適なんじゃないかと思います。アルジェントがほかのひとの感性に近づいてきたのかな? でも、アルジェントはプッツンしようが、グダグダといわれようが、やっぱりアルジェントでいいと思うんですが。
個人的には、妙な気合入りまくりの 「テルザ」 のほうが好きだったり。
是非はみなさんの判断におまかせします。
ぎゃー!!!
顔はやめてー!!
美女に迫る恐怖の
ナイフ!!
つぎつぎと犠牲者が…
エンゾ(エイドリアン・ブロディ)とリンダ(エマニュエル・セリエ)は、協力して殺人鬼イエローを追うのですが…!!
Carriers
(2009)アメリカ
出演…ルー・テイラー・プッチ
クリス・パイン
パイパー・ペラーボ
監督…アレックス&デヴィット・パストール
★★★
〔ストーリー〕
致死率100パーセントのウィルスが蔓延する世界で、子供時代から家族でたびたび訪れていたメキシコのビーチを目指そうと、車を走らせるブライアン・ダニーの兄弟、ブライアンの恋人のボビー、女友だちのケイト。外界から隔離されたユートピアで、どうにかこのウィルスの脅威を乗りきろうとするが…?
しかし無政府状態のアメリカでは、だれもが死の危険に瀕して必死だった!!
おっ、ウィルスということはゾンビですね、と期待してしまったアナタ、(そういうわたしもそうなんですが)、最初にぶっちゃけちゃいますけど、これはホラーではありません。ヒューマン・ドラマなんですね。
物語の主人公たちも兄弟、監督のふたりも兄弟なんですが、えーと、そんな感じの映画ですよ。(← って、どんな感じだ!! と、文句いわれちゃいそうですが)。
これは「28 Weeks Later」(「28週後…」2007)のようなハードでスリル満天の鬼ごっこを期待してしまうと、えらい肩すかしをくらってしまうかもしれません。要はウィルスの脅威ではなくて、感染者になってしまったときの恐怖なんですね。
なんか、情報によりますと、公開されるまでにだいぶ時間がかかったようで、3、4年前(?)には完成していた作品のようです。そんなに悪くもないんですが、とびぬけてどこかいいというわけでもない… かも?
若者の男女4人が、兄弟たちの思い出のビーチをもとめて旅をするんですが、そこを、それなりにいろんなアクシデントや災難が降りかかってくるわけです。で、タイトルにもあるように、“感染者と健常者の避けられない壁” がテーマですね。
ブライアン(クリス・パイン)とダニー(ルー・テイラー・プッチ)の兄弟と、ボビー(パイパー・ベラーボ)、ケイト(エミリー・ヴァンキャンプ)の4人は、メキシコ湾にあるビーチ目指してアメリカを横断中。兄のブライアンは男っぽくて、ビールを飲んで、「Oh,Yeah!!」ってタイプで、弟のダニーはおひとよしで童顔。ふたりとも仲よしです。ボビーはブライアンとラブラブだし、ケイトはかわいい顔していてクールです。
と、そこへ、道のまんなかを塞ぐように車が停まっているのを発見。用心しながら近づいていくと、それは幼い女の子を連れた父親で、娘を助けるために手を貸してくれないかというのですが…
ストーリーを書いたところで、あんまり役に立たないかもしれません。だってコレ、ホラーじゃないんですもん。シリアスなドラマで、ロードムービー風で、ちょっと暇つぶしに観るには重たいですけど、それほど悲劇を誇張してもいないから、そんなにダメージはうけないかなあ、そんな感想です。
監督さんたちのやりたいことはわかるんですけど、これとおんなじ舞台で、とんでもない傑作がけっこうありますからねー。そのぶん、このひとたちは損しちゃってるんじゃないかな?
だれもが助かりたい、自分のことがいちばん大事、親しい隣人でさえ、感染者かもしれない…?? そんな人間の悲しさ、愚かしさが出てくると、じわじわ緊張する部分もあります。
映画の質はたぶん高いほうかと思いますが、これがこわいかと訊かれると、やや微妙。ベタベタな悲劇にしなかったのは、こういう内容って、やっぱりアメリカ人受けしないからなんでしょうかねー?
世紀末のアメリカをわたるには、マスク、消毒液が必需品!!
感染すると24日でこんな
なっちまいます。
病院には医師と生き残りの
子供たちが…
政府の人間は自分たち
だけ完全装備。
こら~、わんこ!!
そんなもん食うんじゃ
ないっっ!!
(2009)アメリカ
出演…ルー・テイラー・プッチ
クリス・パイン
パイパー・ペラーボ
監督…アレックス&デヴィット・パストール
★★★
〔ストーリー〕
致死率100パーセントのウィルスが蔓延する世界で、子供時代から家族でたびたび訪れていたメキシコのビーチを目指そうと、車を走らせるブライアン・ダニーの兄弟、ブライアンの恋人のボビー、女友だちのケイト。外界から隔離されたユートピアで、どうにかこのウィルスの脅威を乗りきろうとするが…?
しかし無政府状態のアメリカでは、だれもが死の危険に瀕して必死だった!!
おっ、ウィルスということはゾンビですね、と期待してしまったアナタ、(そういうわたしもそうなんですが)、最初にぶっちゃけちゃいますけど、これはホラーではありません。ヒューマン・ドラマなんですね。
物語の主人公たちも兄弟、監督のふたりも兄弟なんですが、えーと、そんな感じの映画ですよ。(← って、どんな感じだ!! と、文句いわれちゃいそうですが)。
これは「28 Weeks Later」(「28週後…」2007)のようなハードでスリル満天の鬼ごっこを期待してしまうと、えらい肩すかしをくらってしまうかもしれません。要はウィルスの脅威ではなくて、感染者になってしまったときの恐怖なんですね。
なんか、情報によりますと、公開されるまでにだいぶ時間がかかったようで、3、4年前(?)には完成していた作品のようです。そんなに悪くもないんですが、とびぬけてどこかいいというわけでもない… かも?
若者の男女4人が、兄弟たちの思い出のビーチをもとめて旅をするんですが、そこを、それなりにいろんなアクシデントや災難が降りかかってくるわけです。で、タイトルにもあるように、“感染者と健常者の避けられない壁” がテーマですね。
ブライアン(クリス・パイン)とダニー(ルー・テイラー・プッチ)の兄弟と、ボビー(パイパー・ベラーボ)、ケイト(エミリー・ヴァンキャンプ)の4人は、メキシコ湾にあるビーチ目指してアメリカを横断中。兄のブライアンは男っぽくて、ビールを飲んで、「Oh,Yeah!!」ってタイプで、弟のダニーはおひとよしで童顔。ふたりとも仲よしです。ボビーはブライアンとラブラブだし、ケイトはかわいい顔していてクールです。
と、そこへ、道のまんなかを塞ぐように車が停まっているのを発見。用心しながら近づいていくと、それは幼い女の子を連れた父親で、娘を助けるために手を貸してくれないかというのですが…
ストーリーを書いたところで、あんまり役に立たないかもしれません。だってコレ、ホラーじゃないんですもん。シリアスなドラマで、ロードムービー風で、ちょっと暇つぶしに観るには重たいですけど、それほど悲劇を誇張してもいないから、そんなにダメージはうけないかなあ、そんな感想です。
監督さんたちのやりたいことはわかるんですけど、これとおんなじ舞台で、とんでもない傑作がけっこうありますからねー。そのぶん、このひとたちは損しちゃってるんじゃないかな?
だれもが助かりたい、自分のことがいちばん大事、親しい隣人でさえ、感染者かもしれない…?? そんな人間の悲しさ、愚かしさが出てくると、じわじわ緊張する部分もあります。
映画の質はたぶん高いほうかと思いますが、これがこわいかと訊かれると、やや微妙。ベタベタな悲劇にしなかったのは、こういう内容って、やっぱりアメリカ人受けしないからなんでしょうかねー?
世紀末のアメリカをわたるには、マスク、消毒液が必需品!!
感染すると24日でこんな
なっちまいます。
病院には医師と生き残りの
子供たちが…
政府の人間は自分たち
だけ完全装備。
こら~、わんこ!!
そんなもん食うんじゃ
ないっっ!!
Grace
(2009)アメリカ・カナダ
出演…ジョーダン・ラッド
ガブリエル・ローズ
サマンサ・フェリス
監督…ポール・ソレット
★★☆
〔ストーリー〕
二度の流産を経験し、三度目にやっと子供を授かったマデリーン。彼女はまだ見ぬ胎児に「グレース」と名前をつけて、夫のマイケルとともに生まれてくるのを心待ちにしていた。しかし、ある晩悲劇が。妊娠八ヶ月目に入るころ、マイケルが運転する車で交通事故に巻きこまれてしまい、マイケルは即死、マデリーンは出血してしまう。だれもが彼女の赤ん坊は死亡したと考えたが、マデリーンはかたくなに出産に執着する。やがて、生まれてきた子供は…
えー、なんといいますか、ありきたりな心理ホラーでしたので、サクサクッとご紹介。
こういうテーマのホラーって、男性が考えることが多いですよね。“出産に執着する女性心理” って、やはり男性にはホラーになるんでしょうか。
ストーリーは、上記したような感じなのですが、この作品、〈サンダンス映画祭〉 で話題になったらしいとのこと。なんか、失神者も出たとか宣伝されてまして、うーん? どのあたりがマズかったのか、個人的にはよくわからないのですが…? ですが、まあ、こういうのって、苦手なひとはほんとに苦手なんでしょうね。
マデリーン(ジョーダン・ラッド)とマイケル(ステファン・パーク)夫妻は、なかなか子宝に恵まれず、三度目の妊娠でようやく念願達成。義母のヴィヴィアン(ガブリエル・ローズ)とは、いまいち親しい関係ではありませんが、まあ、マイケルがやさしいのでうまくいっています。マデリーンはパトリシア(サマンサ・フェリス)という女性が運営する産院で、自然分娩する予定。なにもかもが順調に進むはずでしたが…
ある晩突然の不幸に見舞われてしまい、交通事故でマイケルは即死、マデリーン自身も重傷を負ってしまいます。出血が激しく、関係者のだれもが彼女の子供をあきらめました… しかし…
マデリーンはなお出産することに固執し(!)、他人の意見を聞かず、死んだ胎児をお腹にかかえたまま出産日をむかえてしまいます。
そして、生まれてきたのはやはり、死んだ子供… 悲しみにくれるマデリーン。しかし、死んだわが子が突然息を吹きかえして?!!
…とまあ、こんな調子で、その子がモンスターだったというホラーになるんですが、ま~、ありきたりっちゃー、ありきたりです。ですが、だれも味方のいないマデリーンが追いつめられていく過程は、なんか、グレースがべつにモンスターでなくても、現実によくありそうです。育児ノイローゼとか産後の欝状態とかって、本人にしかわからない苦しみですもんね。で、それを男性側から描くと、こうなっちゃうと。
わりと丁寧なドラマに描かれていまして、そのへんのところを評価するひとが多かったんだと思います。じつはこの作品では、マデリーンのほかにあとふたり、子供に執着する女性が登場します。って、もうすでに書いちゃってますね。
よくあるラストにならなかったところはよかったと思います。で、(←)このラストなんですが、もっとおおげさに誇張しちゃえば、ストーリーもひろがったんじゃないかなーと、個人的に思うのですが… 余計なお世話ですか。
それから、出産シーンがいちばんホラーしていたと思います。男性って、ほとんどのひとはこんなイメージなんじゃないですかね。
たまにはこんなのもいいかなー、ということで、レビューさせていただきました。
監督のくわしい説明を読んでみると、コレ、もとは8分という短編を長編に書きなおしたものなんだそうです。8分は短いですけど、85分は長すぎ… イエイエ、そんなことはいいません!
ホラー好きの方は観て損のない映画だと思います、たぶん。
マデリーン(ジョーダン・
ラッド)とマイケル
(ステファン・パーク)夫妻。
こんなに出血しちゃった
(!!)のに、あきらめ
きれないマデリーン。
子供はやはり死産
でした… が!?!
グレースがふつうじゃない
と気づきはじめ、徐々に
孤立していくマデリーン。
愛する子供のためなら、母は
なんだってできちゃうのです!
(2009)アメリカ・カナダ
出演…ジョーダン・ラッド
ガブリエル・ローズ
サマンサ・フェリス
監督…ポール・ソレット
★★☆
〔ストーリー〕
二度の流産を経験し、三度目にやっと子供を授かったマデリーン。彼女はまだ見ぬ胎児に「グレース」と名前をつけて、夫のマイケルとともに生まれてくるのを心待ちにしていた。しかし、ある晩悲劇が。妊娠八ヶ月目に入るころ、マイケルが運転する車で交通事故に巻きこまれてしまい、マイケルは即死、マデリーンは出血してしまう。だれもが彼女の赤ん坊は死亡したと考えたが、マデリーンはかたくなに出産に執着する。やがて、生まれてきた子供は…
えー、なんといいますか、ありきたりな心理ホラーでしたので、サクサクッとご紹介。
こういうテーマのホラーって、男性が考えることが多いですよね。“出産に執着する女性心理” って、やはり男性にはホラーになるんでしょうか。
ストーリーは、上記したような感じなのですが、この作品、〈サンダンス映画祭〉 で話題になったらしいとのこと。なんか、失神者も出たとか宣伝されてまして、うーん? どのあたりがマズかったのか、個人的にはよくわからないのですが…? ですが、まあ、こういうのって、苦手なひとはほんとに苦手なんでしょうね。
マデリーン(ジョーダン・ラッド)とマイケル(ステファン・パーク)夫妻は、なかなか子宝に恵まれず、三度目の妊娠でようやく念願達成。義母のヴィヴィアン(ガブリエル・ローズ)とは、いまいち親しい関係ではありませんが、まあ、マイケルがやさしいのでうまくいっています。マデリーンはパトリシア(サマンサ・フェリス)という女性が運営する産院で、自然分娩する予定。なにもかもが順調に進むはずでしたが…
ある晩突然の不幸に見舞われてしまい、交通事故でマイケルは即死、マデリーン自身も重傷を負ってしまいます。出血が激しく、関係者のだれもが彼女の子供をあきらめました… しかし…
マデリーンはなお出産することに固執し(!)、他人の意見を聞かず、死んだ胎児をお腹にかかえたまま出産日をむかえてしまいます。
そして、生まれてきたのはやはり、死んだ子供… 悲しみにくれるマデリーン。しかし、死んだわが子が突然息を吹きかえして?!!
…とまあ、こんな調子で、その子がモンスターだったというホラーになるんですが、ま~、ありきたりっちゃー、ありきたりです。ですが、だれも味方のいないマデリーンが追いつめられていく過程は、なんか、グレースがべつにモンスターでなくても、現実によくありそうです。育児ノイローゼとか産後の欝状態とかって、本人にしかわからない苦しみですもんね。で、それを男性側から描くと、こうなっちゃうと。
わりと丁寧なドラマに描かれていまして、そのへんのところを評価するひとが多かったんだと思います。じつはこの作品では、マデリーンのほかにあとふたり、子供に執着する女性が登場します。って、もうすでに書いちゃってますね。
よくあるラストにならなかったところはよかったと思います。で、(←)このラストなんですが、もっとおおげさに誇張しちゃえば、ストーリーもひろがったんじゃないかなーと、個人的に思うのですが… 余計なお世話ですか。
それから、出産シーンがいちばんホラーしていたと思います。男性って、ほとんどのひとはこんなイメージなんじゃないですかね。
たまにはこんなのもいいかなー、ということで、レビューさせていただきました。
監督のくわしい説明を読んでみると、コレ、もとは8分という短編を長編に書きなおしたものなんだそうです。8分は短いですけど、85分は長すぎ… イエイエ、そんなことはいいません!
ホラー好きの方は観て損のない映画だと思います、たぶん。
マデリーン(ジョーダン・
ラッド)とマイケル
(ステファン・パーク)夫妻。
こんなに出血しちゃった
(!!)のに、あきらめ
きれないマデリーン。
子供はやはり死産
でした… が!?!
グレースがふつうじゃない
と気づきはじめ、徐々に
孤立していくマデリーン。
愛する子供のためなら、母は
なんだってできちゃうのです!
A Perfect Getaway
(2009)アメリカ
出演…ミラ・ジョヴォヴィッチ
スティーヴ・ザーン
ティモシー・オリファント
監督…デヴィット・トゥーヒー
★★★★
〔ストーリー〕
新婚カップルのクリフとシドニーは、ハネムーンでハワイにむかう。うきうき気分のふたりはレンタカーを借り、途中でクレオとケイルのカップルと出会い、ヒッチハイクすることに。しかし、クレオは怒りっぽい男性で、ささいな意見の食いちがいから、車を降りてしまう。
ハイキングの途中、今度はニックとジーナというカップルに出会う。こちらは親しみやすく、彼らは行動をともにすることになるのだが…
現地の人から不穏な噂話を聞いて、クリフとシドニーは心穏やかではいられなくなってしまう。その噂というのは、残酷な殺人事件が起こり、どうやら犯人は男女ふたり組らしいのだが…?
ちょっとばかし映画から遠ざかっていましたら、こんなに良作・快作が目白押しになっていましたんで、びっくりしました!!
これねー、ほんとおもしろいですよ。テンションあがりまくりのレビューでーす♪
監督のデヴィット・トゥーヒーは、「Pitch Black」(「ピッチブラック」2000)、「Below」(「ビロウ」2002)、「A Chronicles of Riddick」(「リディック」2004)なんかを手がけた方ですね。ホラー色は薄いですけど、安定したおもしろさがありますよね。ちなみに「リディック」は、続編が予定されているようです。
で、今作はミラ・ジョヴォヴィッチが主演なのですが、これはホラー・サスペンス。単純なストーリーなのに、理屈なしにおもしろい!!
一応内容説明しますと、クリフ(スティーヴ・ザーン)とシドニー(ミラ)の新婚カップルが、うきうきハワイ・ハネムーンをはじめるところからスタートします。新婚旅行といったら、ハワイ! 青い空! 白い砂浜! リゾートタウンと大自然と、キラウェア火山!!
…ふう、ちょっと興奮してしまいましたが、こんなステレオタイプな感想しか浮かばないんですけど、これってアメリカ人にとってもおなじみたいなんですね。
クリフとシドニーはすっかりおのぼりさん気分で、カメラ片手に観光を楽しみます。その様子ははたから見ると、何気に無用心だったり。
レンタカーで移動中に、クレオ(クリス・へムズワース)とケイル(マーリー・シェルトン)のカップルに遭遇。親切心から車に乗せてあげるのですが、クレオは弱冠危険人物のようでして、ささいな意見のちがいから怒って車を降りてしまいます。
せっかくのハネムーン中なのに、ちょっといやな気分…
でも、今度はハイキング中にニック(ティモシー・オリファント)とジーナ(キエレ・サンチェス)というカップルと会います。彼らは親切で、ハワイ在住のカップル。ふたりを案内してくれることになるのですが…
ここから物語のキーとなる、残酷な殺人事件の噂話が挿入されます。しかもこの犯人、いまだに逃亡中です。遺体に残酷に傷つけていることから、彼らはシリアルキラーではないのか? また、監視カメラの映像から、なんとなくカップルらしいという話でもちきりなのですが…??
ね、すっごく単純なお話でしょう? たぶん、ほとんどの方は途中で結末の予想がついちゃうかと思います。
それなのに~、ああ、それなのに~っ!!!
もうですねー、ラスト20分のクリフハンガーの連続がすごいんですよ。あんまり心臓がばくばくしちゃって、痛くなっちゃいましたよ。役者さんの演技もすごい! なんなんでしょうね、このキレのいい演出は。
理屈ぬきでおもしろい作品なので、下手な解説は無用かと思われますが。
これは万人にオススメできる快作でございます。
映画って、観終わってから、「ああー、観てよかった!」って思える作品がいちばんですよね。この作品も、そんな映画の醍醐味を味わわせてくれます。
ストーリーよし、演出よし、役者よし、景色よし、ついでに音楽よしと、三拍子どころか五拍子も六拍子もそろっている優秀映画です。
結末もすごくいいんですよー、しばらくイイ気分が持続しちゃいます♪
新妻ミラたん!
ちょっと頼りない(?)
気もしますが、新夫の
クリフ(スティーヴ・
ザーン)!
浜辺でイチャイチャ♪
水辺でもイチャイチャ♪
ニック(ティモシー・オリ
ファント)はハンサム、
人もよさそうです。
すっかり仲よくなって、観光案内してもらうことになるのですが…
(2009)アメリカ
出演…ミラ・ジョヴォヴィッチ
スティーヴ・ザーン
ティモシー・オリファント
監督…デヴィット・トゥーヒー
★★★★
〔ストーリー〕
新婚カップルのクリフとシドニーは、ハネムーンでハワイにむかう。うきうき気分のふたりはレンタカーを借り、途中でクレオとケイルのカップルと出会い、ヒッチハイクすることに。しかし、クレオは怒りっぽい男性で、ささいな意見の食いちがいから、車を降りてしまう。
ハイキングの途中、今度はニックとジーナというカップルに出会う。こちらは親しみやすく、彼らは行動をともにすることになるのだが…
現地の人から不穏な噂話を聞いて、クリフとシドニーは心穏やかではいられなくなってしまう。その噂というのは、残酷な殺人事件が起こり、どうやら犯人は男女ふたり組らしいのだが…?
ちょっとばかし映画から遠ざかっていましたら、こんなに良作・快作が目白押しになっていましたんで、びっくりしました!!
これねー、ほんとおもしろいですよ。テンションあがりまくりのレビューでーす♪
監督のデヴィット・トゥーヒーは、「Pitch Black」(「ピッチブラック」2000)、「Below」(「ビロウ」2002)、「A Chronicles of Riddick」(「リディック」2004)なんかを手がけた方ですね。ホラー色は薄いですけど、安定したおもしろさがありますよね。ちなみに「リディック」は、続編が予定されているようです。
で、今作はミラ・ジョヴォヴィッチが主演なのですが、これはホラー・サスペンス。単純なストーリーなのに、理屈なしにおもしろい!!
一応内容説明しますと、クリフ(スティーヴ・ザーン)とシドニー(ミラ)の新婚カップルが、うきうきハワイ・ハネムーンをはじめるところからスタートします。新婚旅行といったら、ハワイ! 青い空! 白い砂浜! リゾートタウンと大自然と、キラウェア火山!!
…ふう、ちょっと興奮してしまいましたが、こんなステレオタイプな感想しか浮かばないんですけど、これってアメリカ人にとってもおなじみたいなんですね。
クリフとシドニーはすっかりおのぼりさん気分で、カメラ片手に観光を楽しみます。その様子ははたから見ると、何気に無用心だったり。
レンタカーで移動中に、クレオ(クリス・へムズワース)とケイル(マーリー・シェルトン)のカップルに遭遇。親切心から車に乗せてあげるのですが、クレオは弱冠危険人物のようでして、ささいな意見のちがいから怒って車を降りてしまいます。
せっかくのハネムーン中なのに、ちょっといやな気分…
でも、今度はハイキング中にニック(ティモシー・オリファント)とジーナ(キエレ・サンチェス)というカップルと会います。彼らは親切で、ハワイ在住のカップル。ふたりを案内してくれることになるのですが…
ここから物語のキーとなる、残酷な殺人事件の噂話が挿入されます。しかもこの犯人、いまだに逃亡中です。遺体に残酷に傷つけていることから、彼らはシリアルキラーではないのか? また、監視カメラの映像から、なんとなくカップルらしいという話でもちきりなのですが…??
ね、すっごく単純なお話でしょう? たぶん、ほとんどの方は途中で結末の予想がついちゃうかと思います。
それなのに~、ああ、それなのに~っ!!!
もうですねー、ラスト20分のクリフハンガーの連続がすごいんですよ。あんまり心臓がばくばくしちゃって、痛くなっちゃいましたよ。役者さんの演技もすごい! なんなんでしょうね、このキレのいい演出は。
理屈ぬきでおもしろい作品なので、下手な解説は無用かと思われますが。
これは万人にオススメできる快作でございます。
映画って、観終わってから、「ああー、観てよかった!」って思える作品がいちばんですよね。この作品も、そんな映画の醍醐味を味わわせてくれます。
ストーリーよし、演出よし、役者よし、景色よし、ついでに音楽よしと、三拍子どころか五拍子も六拍子もそろっている優秀映画です。
結末もすごくいいんですよー、しばらくイイ気分が持続しちゃいます♪
新妻ミラたん!
ちょっと頼りない(?)
気もしますが、新夫の
クリフ(スティーヴ・
ザーン)!
浜辺でイチャイチャ♪
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すっかり仲よくなって、観光案内してもらうことになるのですが…
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
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