個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Manhattan Baby
(1982)イタリア
出演…クリストファー・コネリー
マーサ・テイラー
ブリキッタ・ボッコリ
監督…ルチオ・フルチ
★★☆
〔ストーリー〕
考古学者のハーカー教授は、妻のエミリー、娘のスーザンを連れてエジプト・カイロで発掘をおこなっていた。ハーカーは現地の案内人から危険だと忠告されたにもかかわらず、最近発見されたというピラミッド内部への潜入をこころみる。そこには蛇の紋章があり、秘密の通路が隠されていた…!!
そのころ、観光を楽しむエミリーとスーザン。エミリーが写真を撮っているあいだに、スーザンは盲目の不気味な老女に接触される。老女は青い石のついたアムレットをスーザンに手渡すのだが…?
どうにか新作が片づいてきましたので、ここらでちらちら、旧作もはさんでいこうかと思います。まずは、フルチの「マンハッタン・ベイビー」~!!
「マンハッタン・ベイビー」 ってぜったい英題かと思ってたんですけど、これが原題だったのですね。わたしこれ、観るのすごーく楽しみにしていました。異国情緒なエジプトの呪い、そんで、ミイラとか出てきちゃったりするのかな~ と、わくわくしておりましたら、方向がちょっとちがいました。ジャンル的にいうと、“邪悪な子供” だと思います。
えーと、まずはくわしいストーリー説明から。
若き考古学者ハーカー(クリストファー・コネリー)は、妻のエミリー(マーサ・テイラー)と娘のスージー(ブリキッタ・ボッコリ)を連れて、カイロで発掘作業をおこなっています。エジプト、ピラミッドというと、死のトラップですよ、ファラオの呪いですよ!! オープニングから、なにかがおこりそうな予感にわくわさせます。ハーカーはピラミッドのなかで秘密の通路を発見! そこに入っていくと… 予想どおり、死の罠が待ちうけていたのでした~。あやうく難をのがれたハーカー、そこで不思議な青い石の光を浴びて気を失ってしまいます。
…そのころ、妻と娘は観光中。エミリーがちょっと目を離した隙に、スーザンは盲目の不気味オバチャンにつかまっちゃいます。フルチといったら、白眼! 白眼といったら、フルチ! このオバチャン、白いコンタクトレンズをはめてまして、セリフはいっさいなし。こわいです。超ビビリます。スーザンに有無いわせず、奇妙なアムレットを渡して消えちゃいます。
最近新作ばっかり観てたので、クラシックってこんなに楽しかったんだなーと、逆に新鮮な気持ちになりました。マカロニ・ホラーのおもしろいところは、音楽がやけにドラマチックなんですよね。なんか、印象的なシーンのたびにジャ・ジャーン!! と、盛りあがって、怪しげなアラビア音楽が流れていたり。
これはもしかして、フルチの隠れた名作なのでは…?? とか、思っちゃいました。思っちゃいました、ということは、そうなんですー、パンチがいまひとつでした…
こういうわけのわからない系(?)ストーリーはもともと好きですし、エジプシャンな不気味マジックもおもしろいんですけど、フルチ監督お得意の嗜虐シーンがほとんどなしなんですよ。そっちのほうを期待されると、あり? と、思っちゃいますかも。
で、話のほうも例によって例のごとく、ちゃんと解決されてません。ですから、それはいったいなんだったの? ねえ、結論は? という以前に、呪いの元凶(モンスターといいますか、ようするにその正体ね)が出てこなかったのが、非常に残念でした。だって、音楽がジャ・ジャ・ジャーン!! と、鳴るたびに、おおっと期待するのですが… 結局肩すかしばっかり。こんなにじれったいフルチ、はじめてかもしれないです!!
監督本人も、これを駄作ときめつけていたようですが、変わり種として見るぶんにはおもしろいです。雰囲気もいいですよ。神秘的で謎めいた要素もたっぷり。前述した “邪悪な子供” とは、もちろんスーザンのことなのですが、あともうひとり、弟のトミー(ジョバンニ・フレッザ)も重要な役割をはたすのであります。
やっぱり、本作に足りないものは勢いですかね?
この作風で、いつもどおりの精力的なゴア度が発揮されていたら、ほんと、傑作になっていたかもしれません。ですが、個人的にはひさしぶりのフルチ、とってもよかったです。
次回のクラシックは、ジェス・フランコの 「フェイスレス」 だっ!!
オープニングのステキなシーンから。
エジプト、ミイラ、ピラミッドとくると、なんかRPGみたいですよね。
ダンジョンに使えそうな遺跡がいっぱい…
スージーはNYに帰ってか
ら、様子がおかしくなり…?
考古学者のパパと、
美人記者のママ。
弟のトミー。
この子かわいくないな~
と思ってたら、フルチ関係
おなじみの子役さんでした。
子守役のジェイミーに迫る
恐怖とは?!?
(1982)イタリア
出演…クリストファー・コネリー
マーサ・テイラー
ブリキッタ・ボッコリ
監督…ルチオ・フルチ
★★☆
〔ストーリー〕
考古学者のハーカー教授は、妻のエミリー、娘のスーザンを連れてエジプト・カイロで発掘をおこなっていた。ハーカーは現地の案内人から危険だと忠告されたにもかかわらず、最近発見されたというピラミッド内部への潜入をこころみる。そこには蛇の紋章があり、秘密の通路が隠されていた…!!
そのころ、観光を楽しむエミリーとスーザン。エミリーが写真を撮っているあいだに、スーザンは盲目の不気味な老女に接触される。老女は青い石のついたアムレットをスーザンに手渡すのだが…?
どうにか新作が片づいてきましたので、ここらでちらちら、旧作もはさんでいこうかと思います。まずは、フルチの「マンハッタン・ベイビー」~!!
「マンハッタン・ベイビー」 ってぜったい英題かと思ってたんですけど、これが原題だったのですね。わたしこれ、観るのすごーく楽しみにしていました。異国情緒なエジプトの呪い、そんで、ミイラとか出てきちゃったりするのかな~ と、わくわくしておりましたら、方向がちょっとちがいました。ジャンル的にいうと、“邪悪な子供” だと思います。
えーと、まずはくわしいストーリー説明から。
若き考古学者ハーカー(クリストファー・コネリー)は、妻のエミリー(マーサ・テイラー)と娘のスージー(ブリキッタ・ボッコリ)を連れて、カイロで発掘作業をおこなっています。エジプト、ピラミッドというと、死のトラップですよ、ファラオの呪いですよ!! オープニングから、なにかがおこりそうな予感にわくわさせます。ハーカーはピラミッドのなかで秘密の通路を発見! そこに入っていくと… 予想どおり、死の罠が待ちうけていたのでした~。あやうく難をのがれたハーカー、そこで不思議な青い石の光を浴びて気を失ってしまいます。
…そのころ、妻と娘は観光中。エミリーがちょっと目を離した隙に、スーザンは盲目の不気味オバチャンにつかまっちゃいます。フルチといったら、白眼! 白眼といったら、フルチ! このオバチャン、白いコンタクトレンズをはめてまして、セリフはいっさいなし。こわいです。超ビビリます。スーザンに有無いわせず、奇妙なアムレットを渡して消えちゃいます。
最近新作ばっかり観てたので、クラシックってこんなに楽しかったんだなーと、逆に新鮮な気持ちになりました。マカロニ・ホラーのおもしろいところは、音楽がやけにドラマチックなんですよね。なんか、印象的なシーンのたびにジャ・ジャーン!! と、盛りあがって、怪しげなアラビア音楽が流れていたり。
これはもしかして、フルチの隠れた名作なのでは…?? とか、思っちゃいました。思っちゃいました、ということは、そうなんですー、パンチがいまひとつでした…
こういうわけのわからない系(?)ストーリーはもともと好きですし、エジプシャンな不気味マジックもおもしろいんですけど、フルチ監督お得意の嗜虐シーンがほとんどなしなんですよ。そっちのほうを期待されると、あり? と、思っちゃいますかも。
で、話のほうも例によって例のごとく、ちゃんと解決されてません。ですから、それはいったいなんだったの? ねえ、結論は? という以前に、呪いの元凶(モンスターといいますか、ようするにその正体ね)が出てこなかったのが、非常に残念でした。だって、音楽がジャ・ジャ・ジャーン!! と、鳴るたびに、おおっと期待するのですが… 結局肩すかしばっかり。こんなにじれったいフルチ、はじめてかもしれないです!!
監督本人も、これを駄作ときめつけていたようですが、変わり種として見るぶんにはおもしろいです。雰囲気もいいですよ。神秘的で謎めいた要素もたっぷり。前述した “邪悪な子供” とは、もちろんスーザンのことなのですが、あともうひとり、弟のトミー(ジョバンニ・フレッザ)も重要な役割をはたすのであります。
やっぱり、本作に足りないものは勢いですかね?
この作風で、いつもどおりの精力的なゴア度が発揮されていたら、ほんと、傑作になっていたかもしれません。ですが、個人的にはひさしぶりのフルチ、とってもよかったです。
次回のクラシックは、ジェス・フランコの 「フェイスレス」 だっ!!
オープニングのステキなシーンから。
エジプト、ミイラ、ピラミッドとくると、なんかRPGみたいですよね。
ダンジョンに使えそうな遺跡がいっぱい…
スージーはNYに帰ってか
ら、様子がおかしくなり…?
考古学者のパパと、
美人記者のママ。
弟のトミー。
この子かわいくないな~
と思ってたら、フルチ関係
おなじみの子役さんでした。
子守役のジェイミーに迫る
恐怖とは?!?
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Seventh Moon
(2009)アメリカ
出演…エイミー・スマート
ティム・チョウ
デニス・チャン
監督…エドアルド・サンチェス
★★☆
〔ストーリー〕
メリッサとヨーの新婚カップルは、ユルの実家の中国の田舎へとむかう。そこで親戚たちに祝ってもらうはずだったのだが、乗せてもらったタクシー運転手は車の調子が悪いといって、辺鄙な場所に停められてしまう。そして、そこには満月にかんする不気味な風習があった…!!
あんまり評価が芳しくないので、敬遠していたのですが… これがちゃんとホラーになってました。なんといっても、「ブレア~」の監督さんですからね。ついでに、「Altered」(「地球外生命体捕獲」2006)も変わったホラーでおもしろかった気がします。邦題がまず、いいですよね。「ムーン・オブ・ザ・デッド」。
といいましても、これはゾンビ映画ではなく、なんか、中国の片田舎の風習で、「鬼月」 とかいうのがありまして、満月の晩に村人のなかからひとりだけ生贄が必要だとか、うんぬん~、そんな感じの伝奇ホラー。考えてみれば、この監督さんじたいがマニアックな内容のホラーばかり撮ってる気がします。で、今回は舞台が中国と。
新妻メリッサを演じるのは、エイミー・スマート。かわいいですねー♪ いまいちばん売れている女優さんのひとりなんじゃないでしょうか。親しみやすいタイプの美人さんです。
夫のユル(ティム・チョウ)は中国系のアメリカ人のため、新婚旅行もかねて、彼の実家に帰ろうということになります。そして、そこで乗ったタクシーが運のつき、とんでもない場所に連れこまれてしまいます。
バケモノなんですが、白塗りの前衛的な方たちでして、夜道にこんな方々に出会ったら、確実にチビると思います。あと、わたしはもっとゴアゴアを期待していたんですが、直接描写はあんまりなしでした。登場人物もすくないので、ショックシーンじたいがすくないんですよ。そこがちょっと残念でした。ここでもっとテンションをあげてくれればな~
でも、ストーリーのほうはわりかししっかりしていて、単純なホラーになっていてよかったです。ラスト近くでメリッサが携帯の明かりを頼りに洞窟のなかに入っていくんですが… ここは理屈ぬきにこわかったかも~。わたし、閉所恐怖症なんです。
考えてみたんですけど、この作品があんまりアメリカ人うけしないのは、もしかして、オリエンタルなホラーを期待してしまったからじゃないですかね?
でも、日本人からすると、こういう追いつ追われつのホラーは楽しいです。ついでに、もうすこしゴア度、ショック度をアップしてくれれば、もっとマニアも食いつくと思います。サンチェス監督、がんばれ!!
メリッサ役のエイミー・
スマート。
村人たちはこわがって、
ドアをあけてくれません。
たどりついた屋敷からは、
不気味な祈祷が聞こえて
きて…??
ウガーッ!!!
(2009)アメリカ
出演…エイミー・スマート
ティム・チョウ
デニス・チャン
監督…エドアルド・サンチェス
★★☆
〔ストーリー〕
メリッサとヨーの新婚カップルは、ユルの実家の中国の田舎へとむかう。そこで親戚たちに祝ってもらうはずだったのだが、乗せてもらったタクシー運転手は車の調子が悪いといって、辺鄙な場所に停められてしまう。そして、そこには満月にかんする不気味な風習があった…!!
あんまり評価が芳しくないので、敬遠していたのですが… これがちゃんとホラーになってました。なんといっても、「ブレア~」の監督さんですからね。ついでに、「Altered」(「地球外生命体捕獲」2006)も変わったホラーでおもしろかった気がします。邦題がまず、いいですよね。「ムーン・オブ・ザ・デッド」。
といいましても、これはゾンビ映画ではなく、なんか、中国の片田舎の風習で、「鬼月」 とかいうのがありまして、満月の晩に村人のなかからひとりだけ生贄が必要だとか、うんぬん~、そんな感じの伝奇ホラー。考えてみれば、この監督さんじたいがマニアックな内容のホラーばかり撮ってる気がします。で、今回は舞台が中国と。
新妻メリッサを演じるのは、エイミー・スマート。かわいいですねー♪ いまいちばん売れている女優さんのひとりなんじゃないでしょうか。親しみやすいタイプの美人さんです。
夫のユル(ティム・チョウ)は中国系のアメリカ人のため、新婚旅行もかねて、彼の実家に帰ろうということになります。そして、そこで乗ったタクシーが運のつき、とんでもない場所に連れこまれてしまいます。
バケモノなんですが、白塗りの前衛的な方たちでして、夜道にこんな方々に出会ったら、確実にチビると思います。あと、わたしはもっとゴアゴアを期待していたんですが、直接描写はあんまりなしでした。登場人物もすくないので、ショックシーンじたいがすくないんですよ。そこがちょっと残念でした。ここでもっとテンションをあげてくれればな~
でも、ストーリーのほうはわりかししっかりしていて、単純なホラーになっていてよかったです。ラスト近くでメリッサが携帯の明かりを頼りに洞窟のなかに入っていくんですが… ここは理屈ぬきにこわかったかも~。わたし、閉所恐怖症なんです。
考えてみたんですけど、この作品があんまりアメリカ人うけしないのは、もしかして、オリエンタルなホラーを期待してしまったからじゃないですかね?
でも、日本人からすると、こういう追いつ追われつのホラーは楽しいです。ついでに、もうすこしゴア度、ショック度をアップしてくれれば、もっとマニアも食いつくと思います。サンチェス監督、がんばれ!!
メリッサ役のエイミー・
スマート。
村人たちはこわがって、
ドアをあけてくれません。
たどりついた屋敷からは、
不気味な祈祷が聞こえて
きて…??
ウガーッ!!!
Infestation
(2009)アメリカ
出演…クリス・マークェット
ブルック・ネヴィン
E・クインシー・スローン
監督…カイル・ランキン
★★☆
〔ストーリー〕
ある朝オフィスに出社したクーパー、上司のモーリーンに勤務態度を注意されていると、突然耳をおおう高音が発生! そのまま気を失ってしまう。そして、目が覚めてみると… クーパーは蜘蛛の巣のような白い繭におおわれ、オフィス中には巨大な昆虫が歩きまわっていた…!!
巨大バグが大発生!!
ゆるさかげんがほんわか楽しい、昆虫パニック映画です~。邦題では、「ビッグ・バグズ・パニック」ですね。
カイル・ランキン監督は役者としても活躍されている方でして、本作で注目度アップになったようです。テンポのいいコメディ・ホラーということなんですが、ええと、「Black Seep」(2007)のような手作り感が愛らしいんです。
主人公のクーパー(クリス・マークェット)はさえない会社員。上司のモーリーン(デボラ・ゲフナー)に呼び出しをくらっていると… 急に耳をおおいたくなる音、といいますか、音波? のようなものに襲われちゃいます。そして、数時間後… 目が覚めてみると、繭のようなものにおおわれているじゃあーりませんか!クーパーだけじゃなく、同僚たちも全員繭人間になっちゃってます。そして、オフィスには巨大な黒い甲虫が歩きまわっていたのでした…!!
簡単にいってしまいますと、「The Mist」(「ミスト」2008)を可能なかぎりゆるく、ハッピーにした感じです。昆虫が一種類しか出てこないんですけど、この昆虫、見るからに作りもの感があって動きも楽しい。
クーパーはモーリーンを助けだし、彼女の娘のサラ(ブルック・ネヴィン)が表の道路にいるというので、助けにむかいます。そこで彼らが見たものは…?
この後の展開は、クーパーとサラ、同僚たち、清掃員のアルバート(ウェスリー・トンプソン)、ヒューゴ(E・クインシー・スローン)父子たちでなんとか脱出を図ろうとするのですが… トレイラーにもありましたけど、半分虫人間(で、ゾンビ!)なんかも登場したりして、サービス精神たっぷり。思ったんですけど、いくら巨大バグがいようと、繭人間たちをいちいち助けていったら、数で余裕で勝てるんでないの? というのは、たぶんわたしの気のせいですかね… ええ、気のせいです!!
後半、クーパーのパパ(レイ・ワイズ)の軍事マニアが出てきて、またまた楽しい展開になります。ラストがちょっと謎なんですけど~、こんな映画ですから、たいして意味はないと思います。
クーパーのとぼけっぷりもいいし、サラ役のブルック・ネヴィンもかわいい。これはだれが観ても楽しいコメディ・ホラーだと思いまーす♪
頼りない主人公、クーパー!
ヒロインはかわいいサラ♪
目覚めると、なんか
巨大な繭におおわれ
ちゃってました!
軍事マニアのパパ。
なぜかノリノリな展開に?
なんだかすごいものにたどりついてしまいましたが~
(2009)アメリカ
出演…クリス・マークェット
ブルック・ネヴィン
E・クインシー・スローン
監督…カイル・ランキン
★★☆
〔ストーリー〕
ある朝オフィスに出社したクーパー、上司のモーリーンに勤務態度を注意されていると、突然耳をおおう高音が発生! そのまま気を失ってしまう。そして、目が覚めてみると… クーパーは蜘蛛の巣のような白い繭におおわれ、オフィス中には巨大な昆虫が歩きまわっていた…!!
巨大バグが大発生!!
ゆるさかげんがほんわか楽しい、昆虫パニック映画です~。邦題では、「ビッグ・バグズ・パニック」ですね。
カイル・ランキン監督は役者としても活躍されている方でして、本作で注目度アップになったようです。テンポのいいコメディ・ホラーということなんですが、ええと、「Black Seep」(2007)のような手作り感が愛らしいんです。
主人公のクーパー(クリス・マークェット)はさえない会社員。上司のモーリーン(デボラ・ゲフナー)に呼び出しをくらっていると… 急に耳をおおいたくなる音、といいますか、音波? のようなものに襲われちゃいます。そして、数時間後… 目が覚めてみると、繭のようなものにおおわれているじゃあーりませんか!クーパーだけじゃなく、同僚たちも全員繭人間になっちゃってます。そして、オフィスには巨大な黒い甲虫が歩きまわっていたのでした…!!
簡単にいってしまいますと、「The Mist」(「ミスト」2008)を可能なかぎりゆるく、ハッピーにした感じです。昆虫が一種類しか出てこないんですけど、この昆虫、見るからに作りもの感があって動きも楽しい。
クーパーはモーリーンを助けだし、彼女の娘のサラ(ブルック・ネヴィン)が表の道路にいるというので、助けにむかいます。そこで彼らが見たものは…?
この後の展開は、クーパーとサラ、同僚たち、清掃員のアルバート(ウェスリー・トンプソン)、ヒューゴ(E・クインシー・スローン)父子たちでなんとか脱出を図ろうとするのですが… トレイラーにもありましたけど、半分虫人間(で、ゾンビ!)なんかも登場したりして、サービス精神たっぷり。思ったんですけど、いくら巨大バグがいようと、繭人間たちをいちいち助けていったら、数で余裕で勝てるんでないの? というのは、たぶんわたしの気のせいですかね… ええ、気のせいです!!
後半、クーパーのパパ(レイ・ワイズ)の軍事マニアが出てきて、またまた楽しい展開になります。ラストがちょっと謎なんですけど~、こんな映画ですから、たいして意味はないと思います。
クーパーのとぼけっぷりもいいし、サラ役のブルック・ネヴィンもかわいい。これはだれが観ても楽しいコメディ・ホラーだと思いまーす♪
頼りない主人公、クーパー!
ヒロインはかわいいサラ♪
目覚めると、なんか
巨大な繭におおわれ
ちゃってました!
軍事マニアのパパ。
なぜかノリノリな展開に?
なんだかすごいものにたどりついてしまいましたが~
Dark Mirror
(2007)アメリカ
出演…リサ・ヴィダル
デイヴィット・チザム
クリスティン・ラーキン
監督…パブロ・プロエンザ
★★☆
〔ストーリー〕
写真家のデボラは、夫のジム、ひとり息子のイアンとともに新居を探していた。そして不動産屋に紹介されたのは、アンティークなガラス装飾のすてきな邸宅。デボラはすっかり気に入り、そこに決める。ある晩仕事道具のカメラを調整していると、ふと、家のなかを撮ってみたくなり…壁にかけられていた鏡を写すと、おかしな光と衝撃を感じて…?
ありがちといっちゃー、ありがちなんですけど、これがわりとしっかりできてておもしろかったです。ミステリー仕立てのホラー。
写真家のデボラ(リサ・ヴィダル)は、夫のプログラマーのジム(デイヴィット・チザム)、ひとり息子のイアン(ジョシュア・プレグラン)とともに、古い邸宅に引っ越してきます。そこは玄関ドアのまわりや窓に、アンティーク調のクリスタルガラスが嵌めこまれていました。写真家の性分なのか、光に興味を抱くデボラ。ある晩、壁にかかっていた鏡を写真で撮ってみると… おかしな衝撃を感じて、そこにあるはずのないものが写ります。それは、壁の反対側にある浴室でした…!
古い屋敷に引っ越してきて、そこの過去の因縁がなんたらかんたら… とまあ、よくあるストーリーですが、ラストまでちゃんと牽引力がありました。
鏡にしか映らないもうひとつのドアとか、不思議な写真とか、こういう空間的・幾何学的ホラーは興味深いですよね? どう考えても部屋の位置がおかしいとか、なんかわくわくしちゃいます。
鏡を写真に撮ってから、不気味な影につきまとわれるようになるデボラ。そして、彼女のカメラで写真を撮ると、その被写体となってしまったひとに不幸が起きるようなのです…?
やがて、オカルト・マニアな母親グレース(ルーペ・オンティヴェロス)に相談をし、その家に住んでいたエレノアという夫人のことをつきとめます。彼女はある日忽然と姿を消してしまったというのでした…
謎とき部分もスリリング、最後まで観れちゃう出来なんですけど、せっかくふたりの女性を登場させたのだから、具体的にシンクロする部分もあってもいいかなー、なんて思いました。オカルト・マニアの母親も楽しいですけど、隣家の女優志望のタミー(クリスティン・ラーキン)のかわいいビッチぶりもよかったです。
タミーは愛想がよくて、しょっちゅうデボラを誘うんですが、そこで水着のお尻をぱちん! と指でなおすシーンとか、裸にエプロンとか、すてきなシーンがちらちらと。どうせなら、もっとこっちを前面に押しだせば、特色が出てきたんじゃないですかね~?
ストーリーはひろがりがやや弱いですけど、ホラー好き、ミステリ好きには楽しめる内容だと思います。
デボラ役のリサ・
ヴィダル。
夫のジムのデヴィット・チザム。
デボラと彼女の家族につきまとう、
不気味な人影の正体は…?
護身用の銃を見せてと頼まれて、いきなり強盗の真似するタミー。
かわいいビッチです♪
(2007)アメリカ
出演…リサ・ヴィダル
デイヴィット・チザム
クリスティン・ラーキン
監督…パブロ・プロエンザ
★★☆
〔ストーリー〕
写真家のデボラは、夫のジム、ひとり息子のイアンとともに新居を探していた。そして不動産屋に紹介されたのは、アンティークなガラス装飾のすてきな邸宅。デボラはすっかり気に入り、そこに決める。ある晩仕事道具のカメラを調整していると、ふと、家のなかを撮ってみたくなり…壁にかけられていた鏡を写すと、おかしな光と衝撃を感じて…?
ありがちといっちゃー、ありがちなんですけど、これがわりとしっかりできてておもしろかったです。ミステリー仕立てのホラー。
写真家のデボラ(リサ・ヴィダル)は、夫のプログラマーのジム(デイヴィット・チザム)、ひとり息子のイアン(ジョシュア・プレグラン)とともに、古い邸宅に引っ越してきます。そこは玄関ドアのまわりや窓に、アンティーク調のクリスタルガラスが嵌めこまれていました。写真家の性分なのか、光に興味を抱くデボラ。ある晩、壁にかかっていた鏡を写真で撮ってみると… おかしな衝撃を感じて、そこにあるはずのないものが写ります。それは、壁の反対側にある浴室でした…!
古い屋敷に引っ越してきて、そこの過去の因縁がなんたらかんたら… とまあ、よくあるストーリーですが、ラストまでちゃんと牽引力がありました。
鏡にしか映らないもうひとつのドアとか、不思議な写真とか、こういう空間的・幾何学的ホラーは興味深いですよね? どう考えても部屋の位置がおかしいとか、なんかわくわくしちゃいます。
鏡を写真に撮ってから、不気味な影につきまとわれるようになるデボラ。そして、彼女のカメラで写真を撮ると、その被写体となってしまったひとに不幸が起きるようなのです…?
やがて、オカルト・マニアな母親グレース(ルーペ・オンティヴェロス)に相談をし、その家に住んでいたエレノアという夫人のことをつきとめます。彼女はある日忽然と姿を消してしまったというのでした…
謎とき部分もスリリング、最後まで観れちゃう出来なんですけど、せっかくふたりの女性を登場させたのだから、具体的にシンクロする部分もあってもいいかなー、なんて思いました。オカルト・マニアの母親も楽しいですけど、隣家の女優志望のタミー(クリスティン・ラーキン)のかわいいビッチぶりもよかったです。
タミーは愛想がよくて、しょっちゅうデボラを誘うんですが、そこで水着のお尻をぱちん! と指でなおすシーンとか、裸にエプロンとか、すてきなシーンがちらちらと。どうせなら、もっとこっちを前面に押しだせば、特色が出てきたんじゃないですかね~?
ストーリーはひろがりがやや弱いですけど、ホラー好き、ミステリ好きには楽しめる内容だと思います。
デボラ役のリサ・
ヴィダル。
夫のジムのデヴィット・チザム。
デボラと彼女の家族につきまとう、
不気味な人影の正体は…?
護身用の銃を見せてと頼まれて、いきなり強盗の真似するタミー。
かわいいビッチです♪
NEW!! 2010, 2011 Movie!!
A Nightmare on Elm Street
(2010)「エルム街の悪夢」
Baby Shower
(2011)
Black Death
(2010) 「ブラック・デス」
Black Swan
(2010)「ブラック・スワン」
Bloodline
(2011)
Bu dang geo rae
(2010)「生き残るための3つの取引」
Chain Letter
(2010)「チェーン・レター」
Chatroom
(2010)「チャットルーム」
Cheun
(2010)
Chromeskull: Laid to Rest Ⅱ
(2011)
Dead Space: Aftermath
(2011)
Fobos, Klub Strakha
(2010)「インプリズン/KGBが遺した罠」
Frozen
(2010)「フローズン」
Grave Encounters
(2011)
HatchetⅡ
(2010)「ハチェット2」
Husk
(2011)「ハスク」
Insidious
(2010)「インシディアス」
I Spit on Your Grave
(2010)
Kaboom
(2010)
Kim Bok nam salinsageonui jeonmal
(2010)「ビー・デビル」
Legion
(2010)「レギオン」
Los ojos de Julia
(2010)
Machete
(2010)「マチェーテ」
Mask Maker
(2010)
My Soul To Take
(2010)「マイ・ソウル・トゥー・テイク」
My Super Psyco Sweet 16
(2009~10)
Needle
(2010)
Peacock
(2010)「サイコリバース」
Psych:9
(2010)
Red Riding Hood
(2011)「赤ずきん」
Red White & Blue
(2010)
Road Train
(2010)「ロード・キル」
Seconds Apart
(2011)
Shutter Island
(2010)「シャッター・アイランド」
Somos lo que hey
(2010)
Sorce Cord
(2011)
Sudor frio
(2010)
Stake Land
(2010)
The Book of Eli
(2010)「ウォーカー」
The Final
(2010)「ザ・ファイナル」
The Ghost Writer
(2010)「ゴースト・ライター」
The Last Exorcism
(2010)「ラスト・エクソシズム」
The Last Seven
(2010)
The Pack
(2010)
The Possession of David O'reilly
(2010)「ポゼッション・オブ・デヴィット・オライリー」
The Reef
(2010)「イン・トゥ・ザ・ブルー2/The Reef」
The Shrine
(2010)
The Violent Kind
(2010)
The Wolfman
(2010)「ウルフマン」
The Woman
(2011)
Tucker & Dake vs Evil
(2010)「タッカー&デールvs.災難」
Victim
(2010)
Wai dor lei ah yut ho
(2010)「ドリーム・ホーム」
Winter's Bone
(2010)「ウィンターボーン」
A Nightmare on Elm Street
(2010)「エルム街の悪夢」
Baby Shower
(2011)
Black Death
(2010) 「ブラック・デス」
Black Swan
(2010)「ブラック・スワン」
Bloodline
(2011)
Bu dang geo rae
(2010)「生き残るための3つの取引」
Chain Letter
(2010)「チェーン・レター」
Chatroom
(2010)「チャットルーム」
Cheun
(2010)
Chromeskull: Laid to Rest Ⅱ
(2011)
Dead Space: Aftermath
(2011)
Fobos, Klub Strakha
(2010)「インプリズン/KGBが遺した罠」
Frozen
(2010)「フローズン」
Grave Encounters
(2011)
HatchetⅡ
(2010)「ハチェット2」
Husk
(2011)「ハスク」
Insidious
(2010)「インシディアス」
I Spit on Your Grave
(2010)
Kaboom
(2010)
Kim Bok nam salinsageonui jeonmal
(2010)「ビー・デビル」
Legion
(2010)「レギオン」
Los ojos de Julia
(2010)
Machete
(2010)「マチェーテ」
Mask Maker
(2010)
My Soul To Take
(2010)「マイ・ソウル・トゥー・テイク」
My Super Psyco Sweet 16
(2009~10)
Needle
(2010)
Peacock
(2010)「サイコリバース」
Psych:9
(2010)
Red Riding Hood
(2011)「赤ずきん」
Red White & Blue
(2010)
Road Train
(2010)「ロード・キル」
Seconds Apart
(2011)
Shutter Island
(2010)「シャッター・アイランド」
Somos lo que hey
(2010)
Sorce Cord
(2011)
Sudor frio
(2010)
Stake Land
(2010)
The Book of Eli
(2010)「ウォーカー」
The Final
(2010)「ザ・ファイナル」
The Ghost Writer
(2010)「ゴースト・ライター」
The Last Exorcism
(2010)「ラスト・エクソシズム」
The Last Seven
(2010)
The Pack
(2010)
The Possession of David O'reilly
(2010)「ポゼッション・オブ・デヴィット・オライリー」
The Reef
(2010)「イン・トゥ・ザ・ブルー2/The Reef」
The Shrine
(2010)
The Violent Kind
(2010)
The Wolfman
(2010)「ウルフマン」
The Woman
(2011)
Tucker & Dake vs Evil
(2010)「タッカー&デールvs.災難」
Victim
(2010)
Wai dor lei ah yut ho
(2010)「ドリーム・ホーム」
Winter's Bone
(2010)「ウィンターボーン」
The Book of Eli
(2010)アメリカ
出演…デンゼル・ワシントン
ゲイリー・オールドマン
ミラ・キュニス
監督…アルバート&アレン・ヒューズ
★★★☆
〔ストーリー〕
第三次世界大戦後の荒廃した世界。ひたすら西へ、西へと旅する男・イーライがいた。彼は世界最後となった書物を携えていて、過酷なアメリカを横断している。ある集落にたどりつくと、そこはカーネギーという男が独裁を振るっていた。カーネギーの娘のソララは、イーライに興味を抱くようになるが…
デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの終末映画!
これがもう~、
デンゼル・ワシントンがカッコイイのなんのって!!!
まだ彼が人気出はじめのころ、本国の〈抱きたい男〉にランクインしたことがありまして、インタビューをうけた白人女性が、「彼って超セクシー♪ あの目がたまんないわ~」みたいなことをおっしゃってました。リンカーン・ライムもよかったですよね。ライムシリーズの一節にもありましたけど、それから十数年後、黒人の大統領が誕生しちゃうなんて、だれが想像したでしょう!
スターの活躍って、世間の潮流を変える力を持ってるのがいいですよね。
えーと、終末映画と書きましたが、〈マッドマックス〉みたいな派手なアクションを期待しちゃうと、肩すかしを食うかもしれません。静かな力作なんですねー。
世界は第三次世界大戦後らしい、荒廃した近未来。都市は破壊されて社会も崩れ、砂嵐と過酷な太陽光線から、ほとんどのひとがサングラスをかけています。そんな世界をひたすら歩きつづける、イーライという男。デンゼル・ワシントン、つい最近来日していた記憶がありますけど、今回はすっきり体重を落としちゃって、若がえってカッコイイ! 役者さんてすごいですよね。
イーライは世界最後の一冊となった本を所持してまして、それを 「ある場所」 まで運ぶために歩いているのです。そして、途中でたどりついた小さな町で、独裁者のカーネギー(ゲイリー・オールドマン)という男と出会うのですが…
ゲイリー・オールドマンの悪役はいつ見ても哀切がありまして、悪いヤツなんだけど、なんかかわいそう。一方、イーライのデンゼル・ワシントンは超無敵、本の正体がいったいなんなのかというのも気になるところですが、じつは、イーライが完全無敵な理由にも秘密があるのです…?
イーライを見ていると、オバマ大統領を理想化したようだなと思えますけど、考えてみましたら、たしかクリントンが就任した当時も、「Independence Day」(「インデペンデンス・デイ」1996)で若き指導者を登場させてましたもんね。じゃあ、オールドマンの役どころはというと…?
でも、これは政治的な背景がふくまれていると考えるよりは、もっと深い意味での背景を汲んだ作品と考えるのが適切なようです。あんまり書くとネタばらしになっちゃうので、書けないのですが、うーんと、本は “ある象徴” でもあるのですね。で、それは現代のわたしたちすべてに通じることだと。
ちょっとまえに観ました「Sauna」(2009)のときもそうだったんですけど、映画っておおまかにわけると二種類ありまして、ひとつは、ストーリーだけを追っていけばいいもの。もうひとつは、自分から身を乗りださないとその真価がわからない、というのがあります。
この作品も、たぶん後者。わりかし積極的な姿勢で観る必要があるかもしれません。でも、そんなにむずかしいことを考えなくても、デンゼル・ワシントンのかっこよさとゲイリー・オールドマンの悲しい愚かさがわかれば、それだけでいいんですけどね。
かなり深くて、いろいろ考えるとよけい興味深くなれちゃう知的なお話です。
荒廃した世界を旅する男、
イーライ。
戦闘シーンもかっこいいん
ですよ。はあ、知的すぎ。
イーライは小さな町に
たどりつきますが…
独裁者のカーネギー。
カーネギーのもとから逃げだして、砂漠の一軒家でお茶をごちそうにな
るイーライとソララですが…
(2010)アメリカ
出演…デンゼル・ワシントン
ゲイリー・オールドマン
ミラ・キュニス
監督…アルバート&アレン・ヒューズ
★★★☆
〔ストーリー〕
第三次世界大戦後の荒廃した世界。ひたすら西へ、西へと旅する男・イーライがいた。彼は世界最後となった書物を携えていて、過酷なアメリカを横断している。ある集落にたどりつくと、そこはカーネギーという男が独裁を振るっていた。カーネギーの娘のソララは、イーライに興味を抱くようになるが…
デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの終末映画!
これがもう~、
デンゼル・ワシントンがカッコイイのなんのって!!!
まだ彼が人気出はじめのころ、本国の〈抱きたい男〉にランクインしたことがありまして、インタビューをうけた白人女性が、「彼って超セクシー♪ あの目がたまんないわ~」みたいなことをおっしゃってました。リンカーン・ライムもよかったですよね。ライムシリーズの一節にもありましたけど、それから十数年後、黒人の大統領が誕生しちゃうなんて、だれが想像したでしょう!
スターの活躍って、世間の潮流を変える力を持ってるのがいいですよね。
えーと、終末映画と書きましたが、〈マッドマックス〉みたいな派手なアクションを期待しちゃうと、肩すかしを食うかもしれません。静かな力作なんですねー。
世界は第三次世界大戦後らしい、荒廃した近未来。都市は破壊されて社会も崩れ、砂嵐と過酷な太陽光線から、ほとんどのひとがサングラスをかけています。そんな世界をひたすら歩きつづける、イーライという男。デンゼル・ワシントン、つい最近来日していた記憶がありますけど、今回はすっきり体重を落としちゃって、若がえってカッコイイ! 役者さんてすごいですよね。
イーライは世界最後の一冊となった本を所持してまして、それを 「ある場所」 まで運ぶために歩いているのです。そして、途中でたどりついた小さな町で、独裁者のカーネギー(ゲイリー・オールドマン)という男と出会うのですが…
ゲイリー・オールドマンの悪役はいつ見ても哀切がありまして、悪いヤツなんだけど、なんかかわいそう。一方、イーライのデンゼル・ワシントンは超無敵、本の正体がいったいなんなのかというのも気になるところですが、じつは、イーライが完全無敵な理由にも秘密があるのです…?
イーライを見ていると、オバマ大統領を理想化したようだなと思えますけど、考えてみましたら、たしかクリントンが就任した当時も、「Independence Day」(「インデペンデンス・デイ」1996)で若き指導者を登場させてましたもんね。じゃあ、オールドマンの役どころはというと…?
でも、これは政治的な背景がふくまれていると考えるよりは、もっと深い意味での背景を汲んだ作品と考えるのが適切なようです。あんまり書くとネタばらしになっちゃうので、書けないのですが、うーんと、本は “ある象徴” でもあるのですね。で、それは現代のわたしたちすべてに通じることだと。
ちょっとまえに観ました「Sauna」(2009)のときもそうだったんですけど、映画っておおまかにわけると二種類ありまして、ひとつは、ストーリーだけを追っていけばいいもの。もうひとつは、自分から身を乗りださないとその真価がわからない、というのがあります。
この作品も、たぶん後者。わりかし積極的な姿勢で観る必要があるかもしれません。でも、そんなにむずかしいことを考えなくても、デンゼル・ワシントンのかっこよさとゲイリー・オールドマンの悲しい愚かさがわかれば、それだけでいいんですけどね。
かなり深くて、いろいろ考えるとよけい興味深くなれちゃう知的なお話です。
荒廃した世界を旅する男、
イーライ。
戦闘シーンもかっこいいん
ですよ。はあ、知的すぎ。
イーライは小さな町に
たどりつきますが…
独裁者のカーネギー。
カーネギーのもとから逃げだして、砂漠の一軒家でお茶をごちそうにな
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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