個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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La Campana del
inflerno
(1973)スペイン/フランス
出演…ルノー・ベルレー
ヴィヴェカ・リンドフォース
マリベル・マーチン
監督…クラウディオ・ゲリン
ファン・アントニオ・バルデム
★★☆
〔ストーリー〕
精神病院から自宅に帰ることを許された、青年ジュアン。故郷にバイクを飛ばす彼の胸には、ある想いが… 幼いころに両親を亡くしたジュアンは、伯母のマルタと彼女の娘たちとともに、幸福な子供時代を送っていた。それも、彼が物心つくまでのこと。欲に目がくらんだマルタはジュアンの遺産を横どりしようと、無理やり精神病にして刑務所のような病院に入れてしまう。そして、晴れて自由の身となったジュアンの目的は、もちろん…
カルト映画なのですが、日本ではほとんど知られていないみたいです。邦題は「地獄へ誘う鐘」。
海外ではかなり評価がよくって、気になって観ちゃったのですが、これはたしかにクオリティ高しです。70’では、さすがにスペイン映画はあまり日本に紹介されていなかったように思います。そんななかで埋もれてしまったスリラーなのですが、ドラマ性がなかなかすばらしい。役者さんも監督さんも、まったく勉強不足なのでわからないのですが、いわくつきの作品でもあるようです。
まるで刑務所のような精神病院から、やっと退院を許された青年ジュアン(ルノー・ベルレー)。彼はいたって理知的な青年でして、こんな彼がどうして??
それもそのはず、ジュアンの両親は遠いむかしに亡くなっており、残された遺産めあてに伯母マルタ(ヴィヴェカ・リンドフォース)のたくらみにより、精神病人あつかいされてしまったのです。マルタはジュアンが孤立無援なのをいいことに、そのまま遺産を手に入れてしまおうともくろんでいました。
故郷に帰るジュアンは複雑な思いです。しかし、彼にもある計画が… それは、伯母と彼女の娘の三姉妹たちに復讐をしてやろう!! というもの。自宅にもどったジュアンは復讐の準備を着々とはじめ、なにも知らない伯母と三姉妹を家に招くのですが…
最初にことわっておきますが、残酷描写はいっさいナシです。が、スリラーとしての物語性は上質。とくに、ジュアン青年の屈折した心理描写がすばらしく、たんなる復讐譚になっていないところもいいかなと思いました。
ジュアンには歳上の知人女性がいるのですが、ひさしぶりに再会した彼女から、「わたし、結婚したの」。ここで一瞬間が空いちゃうところなんか、あー、少年時代はこの女性に恋心をいだいていたんだな、というのがわかります。で、歳上女性にたいする思慕の根底にあるものは… もうおわかりですよね。そーなんです、愛していたからこそ、裏切られたときの恨みは深ーーーく、ぜったい許せないのです!!!
この作品がいわくつきになっている理由は、監督のクラウディオ・ゲリンが撮影終了間近というときに、ストーリーでも象徴的役割をはたす教会から転落、死亡してしまったとのこと。そこで、ファン・アントニオ・バルデムが彼の仕事をうけついだんだそうです。
全体的にも情感たっぷり、しかし、けして主張しすぎない、品のよさと泥くささがうまく調和した一作。結末の曖昧さがまた、不思議な余韻を残します。で、観ているこっちが想像するしかないのですが… うーん、たぶんあーいうことがあったから、こーなったんだな? うん、きっとそうだ!! そうなの!!
で、結局スリラーなのか? 質の高いドラマなのか?
両方だと思います。観終わったあともなんとなく、哀しい? うれしい? やっぱりせつない…???
とにかく不思議な印象が残る映画です。これほどの出来なんですから、あらためて紹介されてもいいような気がしますが…
屈折した心理の
ジュアン青年。
なにも知らない
伯母&三姉妹が
やってきましたよ!!
あらー、、、
ステキな器具も用意
しておきます♪
あぎゃー!!!
(残酷描写ナシって
いったじゃない~!!)
次女のエッシャーとは
こんな関係。
(ほのかなエロスもまた、
Good!!)
inflerno
(1973)スペイン/フランス
出演…ルノー・ベルレー
ヴィヴェカ・リンドフォース
マリベル・マーチン
監督…クラウディオ・ゲリン
ファン・アントニオ・バルデム
★★☆
〔ストーリー〕
精神病院から自宅に帰ることを許された、青年ジュアン。故郷にバイクを飛ばす彼の胸には、ある想いが… 幼いころに両親を亡くしたジュアンは、伯母のマルタと彼女の娘たちとともに、幸福な子供時代を送っていた。それも、彼が物心つくまでのこと。欲に目がくらんだマルタはジュアンの遺産を横どりしようと、無理やり精神病にして刑務所のような病院に入れてしまう。そして、晴れて自由の身となったジュアンの目的は、もちろん…
カルト映画なのですが、日本ではほとんど知られていないみたいです。邦題は「地獄へ誘う鐘」。
海外ではかなり評価がよくって、気になって観ちゃったのですが、これはたしかにクオリティ高しです。70’では、さすがにスペイン映画はあまり日本に紹介されていなかったように思います。そんななかで埋もれてしまったスリラーなのですが、ドラマ性がなかなかすばらしい。役者さんも監督さんも、まったく勉強不足なのでわからないのですが、いわくつきの作品でもあるようです。
まるで刑務所のような精神病院から、やっと退院を許された青年ジュアン(ルノー・ベルレー)。彼はいたって理知的な青年でして、こんな彼がどうして??
それもそのはず、ジュアンの両親は遠いむかしに亡くなっており、残された遺産めあてに伯母マルタ(ヴィヴェカ・リンドフォース)のたくらみにより、精神病人あつかいされてしまったのです。マルタはジュアンが孤立無援なのをいいことに、そのまま遺産を手に入れてしまおうともくろんでいました。
故郷に帰るジュアンは複雑な思いです。しかし、彼にもある計画が… それは、伯母と彼女の娘の三姉妹たちに復讐をしてやろう!! というもの。自宅にもどったジュアンは復讐の準備を着々とはじめ、なにも知らない伯母と三姉妹を家に招くのですが…
最初にことわっておきますが、残酷描写はいっさいナシです。が、スリラーとしての物語性は上質。とくに、ジュアン青年の屈折した心理描写がすばらしく、たんなる復讐譚になっていないところもいいかなと思いました。
ジュアンには歳上の知人女性がいるのですが、ひさしぶりに再会した彼女から、「わたし、結婚したの」。ここで一瞬間が空いちゃうところなんか、あー、少年時代はこの女性に恋心をいだいていたんだな、というのがわかります。で、歳上女性にたいする思慕の根底にあるものは… もうおわかりですよね。そーなんです、愛していたからこそ、裏切られたときの恨みは深ーーーく、ぜったい許せないのです!!!
この作品がいわくつきになっている理由は、監督のクラウディオ・ゲリンが撮影終了間近というときに、ストーリーでも象徴的役割をはたす教会から転落、死亡してしまったとのこと。そこで、ファン・アントニオ・バルデムが彼の仕事をうけついだんだそうです。
全体的にも情感たっぷり、しかし、けして主張しすぎない、品のよさと泥くささがうまく調和した一作。結末の曖昧さがまた、不思議な余韻を残します。で、観ているこっちが想像するしかないのですが… うーん、たぶんあーいうことがあったから、こーなったんだな? うん、きっとそうだ!! そうなの!!
で、結局スリラーなのか? 質の高いドラマなのか?
両方だと思います。観終わったあともなんとなく、哀しい? うれしい? やっぱりせつない…???
とにかく不思議な印象が残る映画です。これほどの出来なんですから、あらためて紹介されてもいいような気がしますが…
屈折した心理の
ジュアン青年。
なにも知らない
伯母&三姉妹が
やってきましたよ!!
あらー、、、
ステキな器具も用意
しておきます♪
あぎゃー!!!
(残酷描写ナシって
いったじゃない~!!)
次女のエッシャーとは
こんな関係。
(ほのかなエロスもまた、
Good!!)
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After Life
(2009)アメリカ
出演…クリスティーナ・リッチ
リーアム・ニーソン
ジャスティン・ロング
監督…アニエシュカ・ヴォイトヴィッチ・
ヴォスルー
★★★
〔ストーリー〕
小学校教師のアナには、長いつきあいの恋人のポールがいる。ある晩、ささいなことから口論となり、彼女は泣きながらレストランを飛びだしてしまう。どしゃぶりのなか、車を飛ばすアナは事故に遭ってしまい…そして目覚めたときには、葬儀場の冷たいベッドの上だった…!!!
まあまあよかったかなという作品です。監督さんは女性の方なんですよね。リーアム・ニーソンがとにかく不気味(!)でして、おもしろかったです。
小学校教師のアナ(クリスティーナ・リッチ)には、そろそろ将来のことを考えてもいい恋人のポール(ジャスティン・ロング)がいます。ジャスティン・ロングってだれ? という方のために。「Drag Me to Hell」(「スペル」2009)で恋人役を演じていた方ですよ。この人って、穏和な顔立ちがこういう役柄がぴったりなんですかねー(笑)。たまにはちがう役も見てみたい気もしますが~
ポールは仕事の関係で、シカゴに移ることになります。で、当然アナを連れていこうと、レストランを予約して婚約指輪を用意していたのですが… なにも話を聞いていなかったアナは大激怒。「だからあなたって、自分勝手なのよ!」 と、みんなが見ている前で大ゲンカをしてしまいます。
アナはそのまま泣きながら車へ。ポールはすぐに追ってきて謝ろうとするのですが、興奮した彼女は聞きいれません。そのまま車を発進、どしゃぶりのなかを飛ばしていると… まんまと事故っちまいます。
そして、目覚めたときには…
そこはもう、葬儀場の簡易ベッドの上。目の前には管理人のエリオット(リーアム・ニーソン)がいたのでした…♪ という、これまたちょっとなつかしい感じのする、シチュエーション・スリラーです。
葬儀場、スリラーとくると、わたしは「Phantasm」(「ファンタズム」1979)を思い出してしまうんですが、たしかにそれっぽい雰囲気あるかもです。たぶん、この監督さんは “生と死の曖昧さ” を描きたかったんだと思います。で、他人ごとではない恐怖をひりひり感じつつも、ストーリーは全体的に現実味薄め。だから、残酷なおとぎ話といったむきもあるようです。
クリスティーナ・リッチはまた、いい女優さんになりましたよねー!!
子役は大成しないというジンクスがありますが、彼女って、いちばん出世頭になってるんじゃないですかね? わたしもこんな美人に成長するとは思いませんでした。子供っぽい顔、子供っぽい体型にもかかわらず、存在感アリアリ。ニーソンといい勝負をしています。(あと、彼女は気が強いのですよね! 気の強い女の子、わたしは大好きです♪)
葬儀場責任者のリーアム・ニーソンは、登場したときから不気味、途中で見てもやっぱり不気味、最後まで見てもすごく不気味! あの、抑えた演技の感じとか、もの哀しい雰囲気とか、うまい具合に不気味さとミックスされていて、かなり忘れがたい役どころになってます。お話じたいも印象的ですかね。
ストーリーは単純でして、この後アナは 「家に帰してくれ」 と頼みますが、エリオットは聞きいれません。「だってきみ、死んでるんだよ。ぼくはこういう仕事をしているうちに、死者と会話できるようになってしまったんだよ」
はたしてアナは、ほんとうに死んでしまったのでしょうか? それともこれは、生と死の曖昧な境界世界なのでしょうか? という謎でひっぱりつつ、スリリングに盛りあげていきます。
ありがちな展開ながらけっこうおもしろくて、結末もショッキングなんですが… エンディングでいきなりレディオへが流れてきたときには、びっくりを通りこして興ざめですよ。…へ? なんでレディオへ??
いえ、べつに悪くないんですけどね!! でも、この内容にレディオへはないんじゃないかな~ と、ケチをつけるのはやめましょうか… やめておきますね。
終わってみると、いたって単純な映画ですが、観て損のない良作だと思います。
あと、書き忘れるところでしたが、見どころはリーアム・ニーソンの不気味さと、なぜかセクシーに見えない(?)クリスティーナ・リッチのヌード!!
やあ、
こんにちは♪
きみねえ、
死んでるんだよ。
ね? 死んでるって
いったでしょう?
ほら、ここが
きみの場所だよ♪
そのころ、
悲嘆に暮れるポールは…
(2009)アメリカ
出演…クリスティーナ・リッチ
リーアム・ニーソン
ジャスティン・ロング
監督…アニエシュカ・ヴォイトヴィッチ・
ヴォスルー
★★★
〔ストーリー〕
小学校教師のアナには、長いつきあいの恋人のポールがいる。ある晩、ささいなことから口論となり、彼女は泣きながらレストランを飛びだしてしまう。どしゃぶりのなか、車を飛ばすアナは事故に遭ってしまい…そして目覚めたときには、葬儀場の冷たいベッドの上だった…!!!
まあまあよかったかなという作品です。監督さんは女性の方なんですよね。リーアム・ニーソンがとにかく不気味(!)でして、おもしろかったです。
小学校教師のアナ(クリスティーナ・リッチ)には、そろそろ将来のことを考えてもいい恋人のポール(ジャスティン・ロング)がいます。ジャスティン・ロングってだれ? という方のために。「Drag Me to Hell」(「スペル」2009)で恋人役を演じていた方ですよ。この人って、穏和な顔立ちがこういう役柄がぴったりなんですかねー(笑)。たまにはちがう役も見てみたい気もしますが~
ポールは仕事の関係で、シカゴに移ることになります。で、当然アナを連れていこうと、レストランを予約して婚約指輪を用意していたのですが… なにも話を聞いていなかったアナは大激怒。「だからあなたって、自分勝手なのよ!」 と、みんなが見ている前で大ゲンカをしてしまいます。
アナはそのまま泣きながら車へ。ポールはすぐに追ってきて謝ろうとするのですが、興奮した彼女は聞きいれません。そのまま車を発進、どしゃぶりのなかを飛ばしていると… まんまと事故っちまいます。
そして、目覚めたときには…
そこはもう、葬儀場の簡易ベッドの上。目の前には管理人のエリオット(リーアム・ニーソン)がいたのでした…♪ という、これまたちょっとなつかしい感じのする、シチュエーション・スリラーです。
葬儀場、スリラーとくると、わたしは「Phantasm」(「ファンタズム」1979)を思い出してしまうんですが、たしかにそれっぽい雰囲気あるかもです。たぶん、この監督さんは “生と死の曖昧さ” を描きたかったんだと思います。で、他人ごとではない恐怖をひりひり感じつつも、ストーリーは全体的に現実味薄め。だから、残酷なおとぎ話といったむきもあるようです。
クリスティーナ・リッチはまた、いい女優さんになりましたよねー!!
子役は大成しないというジンクスがありますが、彼女って、いちばん出世頭になってるんじゃないですかね? わたしもこんな美人に成長するとは思いませんでした。子供っぽい顔、子供っぽい体型にもかかわらず、存在感アリアリ。ニーソンといい勝負をしています。(あと、彼女は気が強いのですよね! 気の強い女の子、わたしは大好きです♪)
葬儀場責任者のリーアム・ニーソンは、登場したときから不気味、途中で見てもやっぱり不気味、最後まで見てもすごく不気味! あの、抑えた演技の感じとか、もの哀しい雰囲気とか、うまい具合に不気味さとミックスされていて、かなり忘れがたい役どころになってます。お話じたいも印象的ですかね。
ストーリーは単純でして、この後アナは 「家に帰してくれ」 と頼みますが、エリオットは聞きいれません。「だってきみ、死んでるんだよ。ぼくはこういう仕事をしているうちに、死者と会話できるようになってしまったんだよ」
はたしてアナは、ほんとうに死んでしまったのでしょうか? それともこれは、生と死の曖昧な境界世界なのでしょうか? という謎でひっぱりつつ、スリリングに盛りあげていきます。
ありがちな展開ながらけっこうおもしろくて、結末もショッキングなんですが… エンディングでいきなりレディオへが流れてきたときには、びっくりを通りこして興ざめですよ。…へ? なんでレディオへ??
いえ、べつに悪くないんですけどね!! でも、この内容にレディオへはないんじゃないかな~ と、ケチをつけるのはやめましょうか… やめておきますね。
終わってみると、いたって単純な映画ですが、観て損のない良作だと思います。
あと、書き忘れるところでしたが、見どころはリーアム・ニーソンの不気味さと、なぜかセクシーに見えない(?)クリスティーナ・リッチのヌード!!
やあ、
こんにちは♪
きみねえ、
死んでるんだよ。
ね? 死んでるって
いったでしょう?
ほら、ここが
きみの場所だよ♪
そのころ、
悲嘆に暮れるポールは…
4 Mosche di
velluto grigio
(1971)イタリア/フランス
出演…マイケル・ブランドン
ミムジー・ファーマー
フランシーヌ・ラセット
監督…ダリオ・アルジェント
★★★
〔ストーリー〕
売りだし中のバンドのドラマー、ロベルト。やっと成功をつかみかけたそのころ、不審な男につきまとわれるようになる。ある晩、スタジオ前でバンド仲間たちと別れたロベルトは、ふたたび怪しい男を発見。かっとなってあとをつけてみると、男は小さな劇場に入っていった。それがおそろしい罠だとも知らずに、ロベルトも劇場に入っていってしまうのだが…!!!
なんかこの時期、いつも更新さぼっています、すいません~!!
今回は一応ちゃんと理由がありまして、どーも最近ホラー不況に突入したもようです。それでどーにもこーにも、こーにもどーにも!! 一応新作は観ているのですが、イマイチな作品につき、いまいちレビューする気になれず…
そこで、旧作をポツポツ観ていくことにしました。いきなりですが、アルジェントの「四匹の蝿」。
長らく封印状態がつづいていたのですが、やっとソフト化もされました。ご覧になった方も多いはず。
わたしもひさしぶりに観たのですが、アルジェントはむかしからアルジェントしていました! と、納得しちゃいました。サスペンスとしても上質の部類に入ると思います。
新人バンドのドラムを担当するロベルト(マイケル・ブランドン)は、バンドの顔。チャンスも順調につかみ、メジャーデビューもあと間近というところです。しかし、気がかりなことがひとつありました。ロベルトは不審な男にストーカーされていたのです。
ある晩、リハーサルを終えたロベルト、スタジオ前でふたたびストーカー男を発見します。かっとなってあとを追うと、男は小さな劇場に。ロベルトも劇場に入って男に詰めよると、逆ギレされてしまいます。「おっまえみたいなくだらんヤツ、だーれがあとをつけるかっ!!」そこで揉みあいになり、男は突然ナイフをとりだします。危険を感じたロベルトはナイフを奪いとろうとして… 思わず男を刺してしまうのです!!
すると、だれもいないはずの二階席からカメラのフラッシュがっ!!!
なんと、薄気味悪いお面をかぶった人物に、決定的瞬間を写真に撮られてしまったのでした…
こんな感じの、なんともスリリングなスタートです。
まずロベルト演じるマイケル・ブランドンが、すごくよい。このよさというのは、いかにも野心的な若きドラマーという役柄にぴったりでして、いってみれば、ごくフツーの若者っぽい(笑)。でも、そこがいいんです! とりあえず、つかみは最高にすばらしいのです。
薄気味の悪いお面ですが、こういうアイテムはもう、アルジェント伝説には必須ですよねー♪
写真で見るとなんてことはないんですが、作中に登場するとやったらめったら気持ち悪いです! こういう小道具の使い方も、非常にうまいと思います。あと、オープニングもやたら気持ち悪くてカッコイイです、ここはもう、サイコ~
ロベルトの妻のニーナ役に、ミムジー・ファーマー。ミムジー・ファーマーというと、けっこうファンの多い美人女優さんですが、ホラーファンのあいだでは 「The Victim」(「炎のいけにえ」1974)が有名なんでしょうか。わたしはこれ、未見です。が、スチールは見たことがありまして、この作品のファーマーは神がかりてきなうつくしさがあるみたいです。うーん、観たい!
殺人を犯してしまったロベルト、しかし翌朝の新聞を見ても、劇場で発見された男の死体の記事はありません。「あの男はどうしたんだろう? はれ、あれは夢だったの…?」
でーすーがー、これで済むはずありませんよね。その日からロベルトは、姿なき脅迫者におびえるようになってしまうのです…!!!
この後に謎めいた連続殺人が起こるというストーリーですが、あらためて思ったのは、この作品はミステリとしてかなりフェアな作りになっています。犯人がわかったとき、ああ、あのシーンにヒントがあったな、あー、あのシーンもそうだった! と、無理なく理解できる内容なんです。ときどきインサートされるロベルトの悪夢も、のちの代表作を思い起こさせて興味深いです。ショッキングシーンは間接的ですが、スリリングな撮り方はやはりうまいと思います。
どうしてこの作品て、長いあいだ冷遇されていたのでしょうね??
いまのド派手なアルジェントを想像してしまうと、なんだか別人みたいな内容ですが、わたしはこの作品がけっこう好きです。なんといっても、シンプルな内容がいちばんだと思いました! 「四匹の蝿」の意味は、本編をご覧になってご確認ください。ラストシーンも印象的です。
オープニング、
いきなりハエ登場!
出たー!!
キモいお面!!
脅迫状、キター!!
ときどきインサート
される、ロベルトの
悪夢の意味は…?
追いつめられた
ロベルトは…
妻のニーナも、彼を心配するようになりますが…
velluto grigio
(1971)イタリア/フランス
出演…マイケル・ブランドン
ミムジー・ファーマー
フランシーヌ・ラセット
監督…ダリオ・アルジェント
★★★
〔ストーリー〕
売りだし中のバンドのドラマー、ロベルト。やっと成功をつかみかけたそのころ、不審な男につきまとわれるようになる。ある晩、スタジオ前でバンド仲間たちと別れたロベルトは、ふたたび怪しい男を発見。かっとなってあとをつけてみると、男は小さな劇場に入っていった。それがおそろしい罠だとも知らずに、ロベルトも劇場に入っていってしまうのだが…!!!
なんかこの時期、いつも更新さぼっています、すいません~!!
今回は一応ちゃんと理由がありまして、どーも最近ホラー不況に突入したもようです。それでどーにもこーにも、こーにもどーにも!! 一応新作は観ているのですが、イマイチな作品につき、いまいちレビューする気になれず…
そこで、旧作をポツポツ観ていくことにしました。いきなりですが、アルジェントの「四匹の蝿」。
長らく封印状態がつづいていたのですが、やっとソフト化もされました。ご覧になった方も多いはず。
わたしもひさしぶりに観たのですが、アルジェントはむかしからアルジェントしていました! と、納得しちゃいました。サスペンスとしても上質の部類に入ると思います。
新人バンドのドラムを担当するロベルト(マイケル・ブランドン)は、バンドの顔。チャンスも順調につかみ、メジャーデビューもあと間近というところです。しかし、気がかりなことがひとつありました。ロベルトは不審な男にストーカーされていたのです。
ある晩、リハーサルを終えたロベルト、スタジオ前でふたたびストーカー男を発見します。かっとなってあとを追うと、男は小さな劇場に。ロベルトも劇場に入って男に詰めよると、逆ギレされてしまいます。「おっまえみたいなくだらんヤツ、だーれがあとをつけるかっ!!」そこで揉みあいになり、男は突然ナイフをとりだします。危険を感じたロベルトはナイフを奪いとろうとして… 思わず男を刺してしまうのです!!
すると、だれもいないはずの二階席からカメラのフラッシュがっ!!!
なんと、薄気味悪いお面をかぶった人物に、決定的瞬間を写真に撮られてしまったのでした…
こんな感じの、なんともスリリングなスタートです。
まずロベルト演じるマイケル・ブランドンが、すごくよい。このよさというのは、いかにも野心的な若きドラマーという役柄にぴったりでして、いってみれば、ごくフツーの若者っぽい(笑)。でも、そこがいいんです! とりあえず、つかみは最高にすばらしいのです。
薄気味の悪いお面ですが、こういうアイテムはもう、アルジェント伝説には必須ですよねー♪
写真で見るとなんてことはないんですが、作中に登場するとやったらめったら気持ち悪いです! こういう小道具の使い方も、非常にうまいと思います。あと、オープニングもやたら気持ち悪くてカッコイイです、ここはもう、サイコ~
ロベルトの妻のニーナ役に、ミムジー・ファーマー。ミムジー・ファーマーというと、けっこうファンの多い美人女優さんですが、ホラーファンのあいだでは 「The Victim」(「炎のいけにえ」1974)が有名なんでしょうか。わたしはこれ、未見です。が、スチールは見たことがありまして、この作品のファーマーは神がかりてきなうつくしさがあるみたいです。うーん、観たい!
殺人を犯してしまったロベルト、しかし翌朝の新聞を見ても、劇場で発見された男の死体の記事はありません。「あの男はどうしたんだろう? はれ、あれは夢だったの…?」
でーすーがー、これで済むはずありませんよね。その日からロベルトは、姿なき脅迫者におびえるようになってしまうのです…!!!
この後に謎めいた連続殺人が起こるというストーリーですが、あらためて思ったのは、この作品はミステリとしてかなりフェアな作りになっています。犯人がわかったとき、ああ、あのシーンにヒントがあったな、あー、あのシーンもそうだった! と、無理なく理解できる内容なんです。ときどきインサートされるロベルトの悪夢も、のちの代表作を思い起こさせて興味深いです。ショッキングシーンは間接的ですが、スリリングな撮り方はやはりうまいと思います。
どうしてこの作品て、長いあいだ冷遇されていたのでしょうね??
いまのド派手なアルジェントを想像してしまうと、なんだか別人みたいな内容ですが、わたしはこの作品がけっこう好きです。なんといっても、シンプルな内容がいちばんだと思いました! 「四匹の蝿」の意味は、本編をご覧になってご確認ください。ラストシーンも印象的です。
オープニング、
いきなりハエ登場!
出たー!!
キモいお面!!
脅迫状、キター!!
ときどきインサート
される、ロベルトの
悪夢の意味は…?
追いつめられた
ロベルトは…
妻のニーナも、彼を心配するようになりますが…
Takut:
Face of Fear
(2009)インドネシア
出演…シャリーファ・ダーニッシュ
アリオ・バーユ
監督…キモ・スタンボーエル
ティモ・ティヤハヤント…
★★☆
〔ストーリー〕
インドネシア産オムニバス・ホラー。「Macabre」(オリジナルタイトル「Darah」2009)の美人食人鬼・ダラ姐さんが登場しています。
以前観た「Macabre」がなかなかおもしろかったので、そのダラ姐さんの初登場ストーリーがあるというので、さっそく鑑賞してみました。正直なところ、ダラ姐さん以外はあんまり見どころはないのですがねー(笑)。ですが、一応丁寧な作りでして、これといって驚きも失望もなく、サクサク進んじゃう感じです。
とりあえず、おぼえているかぎりのストーリー説明から。
〈Show Unit〉
閑静な住宅街で、パーティーの途中。自宅の明かりに気づいたバヤは、強盗かと思いこみ… 過って、妻の連れ子を殺害してしまう。その日は、妻の元夫が子供を迎えにくる約束だったのだが…
〈Titisan Naya〉
身内の葬式のため、実家にもどったナヤ。いとこの少年と危ない雰囲気になったところで、部屋の明かりが消えて…
〈Peppar〉
のぞき趣味のある警備員が、ふらりと入った劇場で女優にひと目ぼれ。彼女の楽屋をのぞき見しようとするが… おりしも、そのころ人体パーツを蒐集する殺人鬼の噂がもちあがっていた。
〈The List〉
元彼に裏切られたとばかり、復讐を決意するサラ。彼女は金にものをいわせて、呪術師に呪いをかけるようにしむけるが…
〈The Rescue〉
ゾンビであふれかえった近未来。わずかに残った生存者たちを救うため、軍人たちが果敢の努力をおこなっていた…
〈Dara〉
ご存知(…でもないか!)ダラ姐さんのお初見ストーリー。ダラは美人、いいよる男を集めては、ウフフ…♪ その夜、彼女の家を訪ねたのは、なにも知らない哀れなアジーだった…
えーとですね、いっちゃなんですが、あまりにストーリーが素直すぎ。単純すぎ! もーすこし、ひねりがあったほうがおもしろくなったのになと、ひねくれているわたしは思いました。でも、わりといい雰囲気は保っています。オープニングから見るからにCGなんですが、このCGもまたよい感じ。良質なオムニバスを目指そうとしたんだな、という意気ごみが伝わってきます。
で、正直ほんと、ダラ姐さん以外はたいしてこわくも、びっくりもないんですが~
なので、ラストのダラ姐さんの話に突入したとたん、いきなり雰囲気が変わるので、べつの映画がはじまったかと思っちゃいます。ダラ役には、例の鳥顔美人のシャリーファ・ダーニッシュ。ほかにも、「Macabre」のキャストがおんなじ名前で登場しています(笑)。アジー(アリオ・バーユ)とか、エコとかね。
ホラーはやはり、テンション、キャラが大事!!というのを実感しました。
だって無条件にイイですもん、この鳥顔美人! チェーンソーがまた似あっちゃって、殺戮顔もス・テ・キ…♪ 三池監督の「オーディション」(1999)に登場したキリキリ娘、椎名英姫さんにも似ているかなと思いました。
この作品で、スタンボーエル&ティヤハントが長編デビューしたのも納得です。
「Macabre」で悲惨なことになってた男性が、またまた悲惨なことになっちゃってて、なんか笑えるんですが、すっかりダラ姐さんのファンになってしまいました。さて、われらが主人公のアジーは、無事食人姐さんの館を脱出することができるでしょうか…??
ゴア描写もけっこうがんばっていたので、続編を希望しますー♪
とりあえず、ゾンビ!!
のぞき屋に訪れた
幸運は…??
ナイフ持ってる時点で、
なんちゃらフラグ。
意識を失ったアジーが
目覚めると、そこは…
ダラ役のシャリーファ。
ふつーに美人だっ!!
Face of Fear
(2009)インドネシア
出演…シャリーファ・ダーニッシュ
アリオ・バーユ
監督…キモ・スタンボーエル
ティモ・ティヤハヤント…
★★☆
〔ストーリー〕
インドネシア産オムニバス・ホラー。「Macabre」(オリジナルタイトル「Darah」2009)の美人食人鬼・ダラ姐さんが登場しています。
以前観た「Macabre」がなかなかおもしろかったので、そのダラ姐さんの初登場ストーリーがあるというので、さっそく鑑賞してみました。正直なところ、ダラ姐さん以外はあんまり見どころはないのですがねー(笑)。ですが、一応丁寧な作りでして、これといって驚きも失望もなく、サクサク進んじゃう感じです。
とりあえず、おぼえているかぎりのストーリー説明から。
〈Show Unit〉
閑静な住宅街で、パーティーの途中。自宅の明かりに気づいたバヤは、強盗かと思いこみ… 過って、妻の連れ子を殺害してしまう。その日は、妻の元夫が子供を迎えにくる約束だったのだが…
〈Titisan Naya〉
身内の葬式のため、実家にもどったナヤ。いとこの少年と危ない雰囲気になったところで、部屋の明かりが消えて…
〈Peppar〉
のぞき趣味のある警備員が、ふらりと入った劇場で女優にひと目ぼれ。彼女の楽屋をのぞき見しようとするが… おりしも、そのころ人体パーツを蒐集する殺人鬼の噂がもちあがっていた。
〈The List〉
元彼に裏切られたとばかり、復讐を決意するサラ。彼女は金にものをいわせて、呪術師に呪いをかけるようにしむけるが…
〈The Rescue〉
ゾンビであふれかえった近未来。わずかに残った生存者たちを救うため、軍人たちが果敢の努力をおこなっていた…
〈Dara〉
ご存知(…でもないか!)ダラ姐さんのお初見ストーリー。ダラは美人、いいよる男を集めては、ウフフ…♪ その夜、彼女の家を訪ねたのは、なにも知らない哀れなアジーだった…
えーとですね、いっちゃなんですが、あまりにストーリーが素直すぎ。単純すぎ! もーすこし、ひねりがあったほうがおもしろくなったのになと、ひねくれているわたしは思いました。でも、わりといい雰囲気は保っています。オープニングから見るからにCGなんですが、このCGもまたよい感じ。良質なオムニバスを目指そうとしたんだな、という意気ごみが伝わってきます。
で、正直ほんと、ダラ姐さん以外はたいしてこわくも、びっくりもないんですが~
なので、ラストのダラ姐さんの話に突入したとたん、いきなり雰囲気が変わるので、べつの映画がはじまったかと思っちゃいます。ダラ役には、例の鳥顔美人のシャリーファ・ダーニッシュ。ほかにも、「Macabre」のキャストがおんなじ名前で登場しています(笑)。アジー(アリオ・バーユ)とか、エコとかね。
ホラーはやはり、テンション、キャラが大事!!というのを実感しました。
だって無条件にイイですもん、この鳥顔美人! チェーンソーがまた似あっちゃって、殺戮顔もス・テ・キ…♪ 三池監督の「オーディション」(1999)に登場したキリキリ娘、椎名英姫さんにも似ているかなと思いました。
この作品で、スタンボーエル&ティヤハントが長編デビューしたのも納得です。
「Macabre」で悲惨なことになってた男性が、またまた悲惨なことになっちゃってて、なんか笑えるんですが、すっかりダラ姐さんのファンになってしまいました。さて、われらが主人公のアジーは、無事食人姐さんの館を脱出することができるでしょうか…??
ゴア描写もけっこうがんばっていたので、続編を希望しますー♪
とりあえず、ゾンビ!!
のぞき屋に訪れた
幸運は…??
ナイフ持ってる時点で、
なんちゃらフラグ。
意識を失ったアジーが
目覚めると、そこは…
ダラ役のシャリーファ。
ふつーに美人だっ!!
I corpi presentano
tracce di violenza
carnale
(1973)イタリア
出演…スージー・ケンドール
ティナ・オーモン
リュック・メランダ
監督…セルジオ・マルティーノ
★★★
〔ストーリー〕
ペルージャの学生街、車を停めて楽しむカップルに、覆面をかぶった男が忍びよる。翌日、ふたりは無惨な遺体となって発見された…
事件は通りすがりの犯行と思われたが、その後も似たような殺人事件が起きる。そのどれもが、若い女性たちを標的にして、首をしめて殺害、身体の一部を切りとるというもの。そのころ美人女子大生のダニエラは、別れた恋人の影におびえていたが…
やっと観ましたー、「影なき淫獣」!!
えっと、、、正しくは淫獣は出てきませんが、ジャーロの傑作の一本です!
あまりにも有名な作品なので、わたしがいまさら書くこともないんですが。ちなみにわたし、原題はずっと「Torso」だと思っていました。アメリカのトレイラーのイメージが強かったんです。
セルジオ・マルティーノという監督さんは、わたしは申しわけないくらい勉強不足なんです。いまもご活躍されているイタリア映画界の重鎮なんですね。おもしろそうな作品がいっぱいあるんですけど、なにぶん知識が足りませんので、おいおい鑑賞していこうかと~、思っています。
それで、そんななかでも、圧倒的なカルト的人気を誇っているのが、この「淫獣」!!
いーですよねー、なんてったって、「淫獣」ですから! そういえば、一時期出版界で「淫獣」という言葉がやたら流行った時期がありました… もしかしたら、この映画の影響だったのかもしれないですね?
「淫獣」というと、女性を襲う性的悪魔といった意味あいですが、この作品はジャーロ、きわめつけのジャーロです。それで、ホラー監督とちがうかなと思ったのは、ホラーに淫した作品ではなくて、正統派のサスペンス映画になっています。ミステリ色はやや薄いんですが、猟奇的なムード、異常性といったイメージが前面に押しだされた野心作です。
まず、殺害シーンがいちいちカッコイイ!!
冒頭、カーセックスしている男女が襲われるんですが、もちろん映画の目的は、美女が殺害されるところ。被害者の女性ひとりひとりにいいシーンがあたえられていて、なんといっても華があります!
いちばん有名なのは、やっぱり森のシーンなんですかね。こ~れ~は~、いままで観なかったことをちょっと後悔しました。スリリングなのに、ちっとも過剰でない。過激でないのに、効果的!
そして、エロチック!!ホラーはやっぱり、エロ!!
オープニングからお色気ムンムン全開です。イタリアン・ホラーって、エロス/タナトスを意識的に利用しているという感があります。で、こちらは健康的なお色気嗜好、なぜかオシャレになってしまうんですねー。マリファナ・パーティー、富豪の娘、レズビアン・カップルとか、いろいろビッチが出てきて楽しいですよー♪
犯人はだれだろうと、ミスリードがたくさんあるんですが、監督さんが描きたかったのはおそらく、ヒロインのハンディある状況とサスペンス。あと、ヒロインのスージー・ケンドールはイギリスの美人女優さんなんですが、「The Bird with the Crystal Plumage」(「歓びの毒牙」1970)にも出演されてますね。
ほかにも、「In the Devil's Garden」(「血臭の森」1971)、「Tales that Witness Madness」(「異界への扉」1973)、「Craze」(「狂気のいけにえ」1974)… その他、多数のホラーものに出演されているもよう。近々彼女の出演作品を中心に、追跡してみようかと考えています!
多くは語りません。
とりあえず、ホラーファンのバイブルのひとつです。お見逃しなく!!
平和なはずの
学生街で…
マスクをかぶった
殺人鬼登場!!
お金持ちの娘の
ダニエラ。
(ティナ・オーモン)
アメリカ人留学生の
ジェーン。
(S・ケンドール)
医師のロベルト。
(リュック・メランダ)
ドラッグパーティー!!
乱れております!!
tracce di violenza
carnale
(1973)イタリア
出演…スージー・ケンドール
ティナ・オーモン
リュック・メランダ
監督…セルジオ・マルティーノ
★★★
〔ストーリー〕
ペルージャの学生街、車を停めて楽しむカップルに、覆面をかぶった男が忍びよる。翌日、ふたりは無惨な遺体となって発見された…
事件は通りすがりの犯行と思われたが、その後も似たような殺人事件が起きる。そのどれもが、若い女性たちを標的にして、首をしめて殺害、身体の一部を切りとるというもの。そのころ美人女子大生のダニエラは、別れた恋人の影におびえていたが…
やっと観ましたー、「影なき淫獣」!!
えっと、、、正しくは淫獣は出てきませんが、ジャーロの傑作の一本です!
あまりにも有名な作品なので、わたしがいまさら書くこともないんですが。ちなみにわたし、原題はずっと「Torso」だと思っていました。アメリカのトレイラーのイメージが強かったんです。
セルジオ・マルティーノという監督さんは、わたしは申しわけないくらい勉強不足なんです。いまもご活躍されているイタリア映画界の重鎮なんですね。おもしろそうな作品がいっぱいあるんですけど、なにぶん知識が足りませんので、おいおい鑑賞していこうかと~、思っています。
それで、そんななかでも、圧倒的なカルト的人気を誇っているのが、この「淫獣」!!
いーですよねー、なんてったって、「淫獣」ですから! そういえば、一時期出版界で「淫獣」という言葉がやたら流行った時期がありました… もしかしたら、この映画の影響だったのかもしれないですね?
「淫獣」というと、女性を襲う性的悪魔といった意味あいですが、この作品はジャーロ、きわめつけのジャーロです。それで、ホラー監督とちがうかなと思ったのは、ホラーに淫した作品ではなくて、正統派のサスペンス映画になっています。ミステリ色はやや薄いんですが、猟奇的なムード、異常性といったイメージが前面に押しだされた野心作です。
まず、殺害シーンがいちいちカッコイイ!!
冒頭、カーセックスしている男女が襲われるんですが、もちろん映画の目的は、美女が殺害されるところ。被害者の女性ひとりひとりにいいシーンがあたえられていて、なんといっても華があります!
いちばん有名なのは、やっぱり森のシーンなんですかね。こ~れ~は~、いままで観なかったことをちょっと後悔しました。スリリングなのに、ちっとも過剰でない。過激でないのに、効果的!
そして、エロチック!!ホラーはやっぱり、エロ!!
オープニングからお色気ムンムン全開です。イタリアン・ホラーって、エロス/タナトスを意識的に利用しているという感があります。で、こちらは健康的なお色気嗜好、なぜかオシャレになってしまうんですねー。マリファナ・パーティー、富豪の娘、レズビアン・カップルとか、いろいろビッチが出てきて楽しいですよー♪
犯人はだれだろうと、ミスリードがたくさんあるんですが、監督さんが描きたかったのはおそらく、ヒロインのハンディある状況とサスペンス。あと、ヒロインのスージー・ケンドールはイギリスの美人女優さんなんですが、「The Bird with the Crystal Plumage」(「歓びの毒牙」1970)にも出演されてますね。
ほかにも、「In the Devil's Garden」(「血臭の森」1971)、「Tales that Witness Madness」(「異界への扉」1973)、「Craze」(「狂気のいけにえ」1974)… その他、多数のホラーものに出演されているもよう。近々彼女の出演作品を中心に、追跡してみようかと考えています!
多くは語りません。
とりあえず、ホラーファンのバイブルのひとつです。お見逃しなく!!
平和なはずの
学生街で…
マスクをかぶった
殺人鬼登場!!
お金持ちの娘の
ダニエラ。
(ティナ・オーモン)
アメリカ人留学生の
ジェーン。
(S・ケンドール)
医師のロベルト。
(リュック・メランダ)
ドラッグパーティー!!
乱れております!!
どうも最近、不発ばっかりでして~
いい作品にめぐりあえないのですよ。
それで、以前から気になっていた「There was a little girl」(1981)という作品を観たのですが…
わたしが観たかったのは、これじゃないんですー!!!
あーれー?? タイトル、すっかり失念してしまいました…
内容的にはこんな感じなんですー、
・どっかの大学か心霊研究チームが、古いお屋敷にむかう!
・そこで案の定、おそろしい目に遭う!
・人がばったばった死ぬ!
・血だらけの女の人が、「うひひ~、うひひ~」と、笑っている!(←ついでに、黒いコンタクトレンズをはめていたような?)
なんか、えっらいテンション高い感じでして、はちゃめちゃな展開にも見うけられました。派手なタイプのホラーだったと思います。あと、もちろん80年代ホラーです。
ということでして、どなたかご存知の方がおりましたら~、情報お願いします… って、これだけじゃぜったいわかんないでしょうね(笑)。
(タイトルに、Flesh とかBeast とか聞こえてきた感じがするんですが、たぶんオリジナルではないと思います。だって、一生懸命さがしても見つからないんですもん!)もしかしたら、イタリア映画?
追記:
GioGioさん、ハニさん、情報どうもありがとうございます!!!
トレイラー確認したところ、ほぼおふたりのいっていた作品「Flesh for the Beast」にまちがいないと確認しました。
80'だと思っていたのは、まったく、わたくしの勘違いであります!! なーんてバカなの、わたくし…
それで、せっかく判明したんですが、どーもこれは駄作なようです。これまたガッカリです。
ナゾの作品だと思うと、魅力が増していたんでしょうか…?
いい作品にめぐりあえないのですよ。
それで、以前から気になっていた「There was a little girl」(1981)という作品を観たのですが…
わたしが観たかったのは、これじゃないんですー!!!
あーれー?? タイトル、すっかり失念してしまいました…
内容的にはこんな感じなんですー、
・どっかの大学か心霊研究チームが、古いお屋敷にむかう!
・そこで案の定、おそろしい目に遭う!
・人がばったばった死ぬ!
・血だらけの女の人が、「うひひ~、うひひ~」と、笑っている!(←ついでに、黒いコンタクトレンズをはめていたような?)
なんか、えっらいテンション高い感じでして、はちゃめちゃな展開にも見うけられました。派手なタイプのホラーだったと思います。あと、もちろん80年代ホラーです。
ということでして、どなたかご存知の方がおりましたら~、情報お願いします… って、これだけじゃぜったいわかんないでしょうね(笑)。
(タイトルに、Flesh とかBeast とか聞こえてきた感じがするんですが、たぶんオリジナルではないと思います。だって、一生懸命さがしても見つからないんですもん!)もしかしたら、イタリア映画?
追記:
GioGioさん、ハニさん、情報どうもありがとうございます!!!
トレイラー確認したところ、ほぼおふたりのいっていた作品「Flesh for the Beast」にまちがいないと確認しました。
80'だと思っていたのは、まったく、わたくしの勘違いであります!! なーんてバカなの、わたくし…
それで、せっかく判明したんですが、どーもこれは駄作なようです。これまたガッカリです。
ナゾの作品だと思うと、魅力が増していたんでしょうか…?
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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